『思いがかさなるその前に・・・』ってどんな曲?
平井堅さんの名曲
さて、今回は平井堅さんの名曲『思いがかさなるその前に・・・』を皆様にご紹介していきたいと思います。
私がこの曲を始めて聴いたのは、トヨタ自動車のカローラフィールダーのCMで流れていたのを聴いた時でした。
平井堅さんの、伸びのある、強くも優しくもある声と、穏やかで柔らかなメロディーに、思わず動かしていた手を止めたことを今でもはっきりと覚えています。
まずは、この名曲『思いがかさなるその前に・・・』の動画をアップしますので、既にこの曲をご存知の方もそうでない方も、聴いてみて下さい。
心がほっこりする歌声と歌詞
いかがでしたでしょうか??
歌に癒されるというのはこういうことをいうのでしょうか?
平井堅さんの優しい歌声に、心の中のトゲトゲしたものが全てそぎ落とされ、ほっこりと温かい気持ちになるようなメロディーです。
名曲ですね。
この『思いがかさなるその前に・・・』をもっと詳しく見ていきたいと思います。
歌詞に注目
続いては歌詞に注目してみたいと思います。
温かみのある、クリアな声の平井堅さんの『思いがかさなるその前に・・・』は、アップテンポな曲でもありませんし、歌詞もとても聞きとりやすいなと感じる一曲ではないでしょうか。
キミの目に映る青空が
悲しみの雨に滲んでも
そんな時は思い出して
笑い合えた今日の日を
肩を落とすキミを見る度に
連れ出すのは僕の方なのに
時々わからなくなるよ
僕が救われてるんだ
出典: 思いがかさなるその前に・・・/作詞:平井堅 作曲:平井堅
僕とキミの関係は?
まずは、1番の歌詞に注目してみましょう。
前置きしておきますが、歌詞はあくまで個人的な解釈になりますので、その点はご了承頂きたいと思います。
まず、歌詞に出てくる主人公である僕とキミの関係について、この僕は、色んな意味で少し離れたところからキミを見ているように感じます。
僕とキミが過ごした時間というのは、全て過去の出来事であって、それはお互いにとってとても素晴らしく幸せな時間だったのでしょう。
要するに、ボクとキミはソウルメイトのような関係なのでしょう。
そこを男女の関係ととるか、親子ととるか、夫婦ととるか、はたまた同一人物なのか。
それについても様々な解釈があっていいかと思います。
ねぇ いつかキミは僕のことを忘れてしまうのかな
その時はキミに手を振ってちゃんと笑ってられるかな
ねぇ そんな事を隣でキミも思ったりするのかな
思いが重なるその前に強く手を握ろう
出典: 思いがかさなるその前に・・・/作詞:平井堅 作曲:平井堅
キミの心の中にある僕の存在が消えてしまわないかと案ずる気持ちと、その一抹の寂しさや切なさの裏側に、キミの成長を喜びたいという気持ちが見え隠れしているのではないかと感じます。
そして、もしその時がやってきたならば笑顔で手を振って喜びたいと思うけど、切なさ故にそれができるかな?と自分でも自信がない様子がうかがえます。
そんなことよりも、今この気持ちを大切に、気持ちに正直に生きようという意味なのではないでしょうか。
キミが僕から旅立っていく時を想像しての歌詞になっているのだと感じます。
ねぇ いつかキミは君の夢を忘れてしまうのかな
その時は瞳逸らさずにキミと向き合えるのかな
ねぇ こんな僕はキミのために何ができるのかな
言葉にならない思いだけ強く手を握ろう
強く手を握ろう
出典: 思いがかさなるその前に・・・/作詞:平井堅 作曲:平井堅
そして、こちらは最後のサビの歌詞です。
キミが抱いていた夢とは、つまりは僕の希望でもあったのでしょう。そんな儚くも純粋な夢を忘れずに生きてほしいという僕からキミへの強い想いが感じられます。
もし、その夢を忘れたり道が逸れてしまった場合には、キミとまたあの頃の気持ちで向き合いたいという、決意のような僕の思いが描かれているのでしょう。
そして、キミの為にしてあげられることなら何だってしてあげたいんだとキミを強く想う言葉にならない感情の分だけ、強く手を握ろうといっているのだと思います。
僕はキミのことを見守っているというスタンスなのでしょう。
大切なキミを想う、キミへの応援歌のように感じました。