この「”O" -正・反・合」は、「哲学三部作」とも呼ばれています。

韓国語版第一集(ファーストアルバム) 「TRIANGLE」、第二集 「RISING SUN」、第三集の「”O" -正・反・合」での完結です。

「哲学三部作」と呼ばれる理由。

それは歌詞や内容が、作詞・作曲者のユ・ヨンジンによる、哲学をもとにした、深く考えさせられる内容だからといわれています。

今回の楽曲は、ドイツの偉大な哲学者であるヘーゲルの「弁証法」をもとに作詞したそうです。

確かに、読んでみると納得できます。

東方神起で弁証法?!ヘーゲル?なんだそれ?

「いきなり難しそうなことをいわれても…」と思われた方もいるでしょう。
大丈夫です、東方神起と一緒にみていきましょう!

歌詞解説!!

では、歌詞についてみていきます。

「なんで?」「どうなの?」それが出発点!

Yo! U-Know Let's try some noisy beat
"O""O""O"Let's do this

so tell me どう思う? こんな時代はどうなんだい?
セオリーもルールも真実なんかないんじゃない?
正義はホントはなんなの?君は戦うの?
理想はリアルじゃない どうすればいい? "O"

出典: ”O" -正・反・合/作詞:YOO・YOUNG JIN・H.U.B 作曲:YOO・YOUNG JIN

まず、歌詞冒頭で、徹底的に「なぜ?」と疑問を放ちます。
今までの価値観ややり方に対して「どうなの?」という。
なにが正しくて、何が悪いのかわからない世の中です。
これから先、私たちはどうしたらよいのでしょう。

「君」とうまくやっていけるかな?!無理なんて言わないで!

"O"
感じるI'm a afraid 君のアンチテーゼ
"O"
永遠に漂流する楽園

出典: ”O" -正・反・合/作詞:YOO・YOUNG JIN・H.U.B 作曲:YOO・YOUNG JIN

東方神起は、「君のアンチテーゼ」(=「反(はん)」を恐れているようです。

「アンチテーゼ」とは「僕」の思っていることに対して否定的でネガティブな態度やことばを投げかけるといったことだと考えられます。

ここでいう「僕」のいっていることが「正(せい)」です。

それに対する否定的なことを「反(はん)」といいます。

ざっくりいうと、「僕」のいうことに対して「~ではないよね」ということでしょうか。

円満にいきたいね!それがアウフヘーベン

僕らは今 求めればできる
hold your hand ひとつになろう
夢を叶えて 満たされたいよ
what is justice? 勇気を持っていこうよ

出典: ”O" -正・反・合/作詞:YOO・YOUNG JIN・H.U.B 作曲:YOO・YOUNG JIN

さきほどから、難しい問いに対し頭を抱えていたわけですが、「いや、できるよ!」と自信をもって宣言しています。

「バラバラだった心も一つになれるんだ!」ということです。

勇気をだそう!と呼びかけています。

いつも信じ合い 広がるハーモニー きっとできるから
いつの日か大地に咲く花のように 輝くだろうoh

傷を背負ったtrialは 暗闇にいるようでyeah
後悔しそうになるとしても
絶対 don't stop the way. Don't stop the way.

出典: ”O" -正・反・合/作詞:YOO・YOUNG JIN・H.U.B 作曲:YOO・YOUNG JIN

こたえを出せることを信じて、その先の未来を創っていこう、という呼びかけです。

いまは辛くても、明るい未来を信じてやっていこうという内容です。

you know check check yo 論理もないのに飛び交う論争
here we go! いざ open mind yo open mind!
そう見つけようよanswer
now I gotta go gotta go gotta L or R or logical magic
change your heart 未来に someday 咲かそう
everybody come on

出典: ”O" -正・反・合/作詞:YOO・YOUNG JIN・H.U.B 作曲:YOO・YOUNG JIN

「ないものはつくればいい」という言葉のとおり、対立する二つの立場が両方とも納得する答え。

つまり「合(ごう)」(「ジンテーゼ」のこと)を出すことを、「アウフヘーベン」といいます。

東方神起は、この曲の中で、「みんな、アウフヘーベンしよう!みんながハッピーになるこたえをだそうよ!」といっているのです。

"O"
恐れないで 続いてるfor life
"O"
その全部 O(ゼロ)になるまで

出典: ”O" -正・反・合/作詞:YOO・YOUNG JIN・H.U.B 作曲:YOO・YOUNG JIN

「O(オー)」は、数字の「0(ゼロ)」にも見えますね。

ゼロもマルも究極のところは同じかもしれません。 空っぽか、満たされているかの違いですね。

それにしても、ゼロにも例えるとは!