教師なのにタバコ吸って
教師なのにいじめられて
教師なのに不登校で
教師だからだから何なの
出典: 堕教師/作詞:大森靖子 作曲:大森靖子
教師に求められる誠実性や清潔感に辟易してる様がよく出ています。
教師だってタバコも吸えば、人間関係が上手いわけでもない、不登校にもなるわ!という反発です。
教師だからと、本当の自分を殺して世間のイメージに合わせるのはもうごめん。
私たちも、日常生活の中で「〜だから」と固定観念を押し付けられることもあります。
世間が勝手に作り上げた固定観念やイメージに窮屈さを感じている方も多いのではないでしょうか。
本音と不都合な現実
人の気持ちわかっちゃうと
合わないってわかっちゃうし
合わないって思われたら
何にも聞いてくれないし
出典: 堕教師/作詞:大森靖子 作曲:大森靖子
本音で人と接すると避けられてしまう不都合な現実に苦慮する様子です。
お互いに本音を隠して、表面だけ取り繕って「分かってるでしょ」という暗黙の了解。
人には誠実であることを求めるくせに、本音でぶつかることは避けたがる本心が見え隠れします。
そんな不都合な現実に、どこかスネてるようでもありますし、冷めてるようにも感じます。
取り繕ってみる
何にも考えないフリ
何にも考えないフリ
人間なんかじゃないかも
適度なスキャンダルで撒こう
出典: 堕教師/作詞:大森靖子 作曲:大森靖子
本当はいろいろ考えてるし分かってるけど、考えないフリをしてみる。
そうやってバカなフリしていれば、面倒なことから開放されてお気楽極楽〜なんて声が聞こえてきそうです。
見えない無言の圧力や縛りにがんじがらめにされる息苦しさの裏返しです。
人生の牢獄
天使なのに産まれちゃってさ
死ぬまで暇 どうしてくれるの
教師なんて 狭い世界ね
noteかいてバズっても暇ね
出典: 堕教師/作詞:大森靖子 作曲:大森靖子
この楽曲の肝になるようなパートかと思います。
天使というのは、存在するだけで価値があって誰からも好意的に見られる存在です。
”産まれちゃって”というのは、抑圧された中で息苦しさを感じている様子だと思います。
天使だったら天使のままでいたかったのに、それは許されない現実への失望感。
”死ぬまで暇”というのは、”狭い世界ね”にかかっています。
教師という狭い世界で、見えないしがらみに縛られていては、自分らしさなんて分からない。
それを、”死ぬまで暇”と表現しているのではないでしょうか。
だから、教師という枠にハマっている以上、バズっても何も変わらない=暇なのです。
それは、さながら人生の牢獄にいるようなものです。
押し付けるな!
女だって得意だけど
女の成績5段階で5だからって
女やらなきゃいけないとか納得いかない
出典: 堕教師/作詞:大森靖子 作曲:大森靖子
このパートに共感する方は少なくないのではないでしょうか。
「できること」と「やりたいこと」は違うということです。
外から押し付けられて型にハメられるのは納得いきません。
こうしたい、ああしたいと思っていても、「〜だから」と周りに言われて押し殺すのは苦痛です。
世間が求める女をやりたいわけじゃないんだ、という心の叫びでしょう。