きっとわかっていた
騙し合うなんて馬鹿らしいよな
ずっと迷っていた
ほらね 僕等は変われない

そうだろう 互いのせいで今があるのに

出典: シャルル/作詞:バルーン 作曲:バルーン

『わたし』はもしかしたら、『あなた』は住む世界の違う人だと分かっていたのかもしれません。

あるいは、住む世界が違うからこそ『わたし』は『あなた』に惹かれたのでしょう。

お互いの世界を、分かったふりをしていたのでしょうか。

あるいは、お互いの世界に染まったふりをしていたのでしょうか。

どちらかが無理をして続ける付き合いは、悲しいことに続くものではありません。

それは恋人でも、友人同士でも同じことです。

人は十数年生きてきた世界や持ち続けた感覚を、簡単に変えることなどできないのです。

ある程度多くの人との付き合いを学べば、お互いへの尊重と干渉は別物であると知ることができます。

しかしそれをどちらかが知らない場合、また考え方が一致しない場合。

共に歩んでいくことは叶いません。

『わたし』と『あなた』の別れに、悪者はいません。

強いていえば、2人の別れにはどちらにも責任があるのです

『わたし』は何を哂ったのか?

愛を謳って雲の上 濁りきっては見えないや
嫌 日に日に増えていた後悔を
語って夜の群れ 許し合って意味もないな
否 哂い合ってさよなら

出典: シャルル/作詞:バルーン 作曲:バルーン

『あなた』と『わたし』が一緒にいた日々。

その日々は、心が虚ろな『わたし』にとっては幸せな日々だけではありませんでした。

心のどこかで生きる世界が違っているとわかっていた『わたし』。

だからこそ、『わたし』の世界に『あなた』を付き合わせる毎日を心苦しく思っていたのかもしれません。

日増しに増える『わたし』なんかに『あなた』を付き合わせる後悔。

こんな『わたし』は、『あなた』にどう見えているのだろうか。

しかしそれはもしかしたら、『あなた』も同じだったのかもしれません。

相手のことを想うはずが、いつしか互いに自分の心配ばかり

『わたし』と『あなた』の日々が薄れゆく今、『わたし』は2人が別れてしまった訳に気づけたのでしょう。

この『哂う』という字は、馬鹿にする、あざ笑うという意味で用いられます。

『わたし』があざ笑ったのは、もちろんそんな自分の愚かさです。

最後に

バルーン【シャルル】歌詞の意味を考察!2人の関係性は?後悔の末の「さよなら」はどんな心情で歌ってる?の画像

いかがでしたか?

本日はバルーン【シャルル】の歌詞を解説致しました。

『あなた』と『わたし』の別れ。

この歌詞に歌われている別れは、とても内省的かつ普遍的なものです。

だからこそ、多感な多くの10代に刺さる楽曲にもなりえたのでしょう。

ぜひカラオケで歌う際には、歌詞にも思いを馳せて歌ってみて下さい。

これまでとはまた違った感情を持ってこの曲を歌う事ができるかと思います。

おまけ:OTOKAKEの関連記事も併せてチェック♪

バルーン【シャルル】歌詞の意味を考察!2人の関係性は?後悔の末の「さよなら」はどんな心情で歌ってる?の画像

最後に、本記事と併せてチェックして頂きたいOTOKAKEの記事を少しだけご紹介!

今回はこの【シャルル】と同じように、セルフカバーが行われたボーカロイド楽曲をご紹介。

今や多数の売れっ子ミュージシャンを輩出しているボーカロイドP出身のアーティストたち。

その中でも特に有名な2曲をオススメさせて頂きます。

ハチ【砂の惑星】

バルーン【シャルル】歌詞の意味を考察!2人の関係性は?後悔の末の「さよなら」はどんな心情で歌ってる?の画像

まずは今や国民的アーティストである米津玄師ことハチによる楽曲【砂の惑星】。

彼が昔ニコニコ動画ハチという名義でボーカロイド曲を投稿していたのはいまや有名な話です。

そんな彼の楽曲【砂の惑星】は、元々初音ミクの曲として制作された楽曲となっています。

アルバム『BOOTLEG』にも収録されている為、米津玄師の歌唱として知っている方も多いことでしょう。

そんな楽曲の歌詞を紹介した記事が以下のものとなっています。

最速でミリオン達成した、ハチの「砂の惑星」。歌詞にはボカロファンには納得のフレーズがちりばめられています。今回はそんな「砂の惑星」について、詳しくご紹介していきましょう。

ヒトリエ【アンノウン・マザーグース】

バルーン【シャルル】歌詞の意味を考察!2人の関係性は?後悔の末の「さよなら」はどんな心情で歌ってる?の画像

そしてこちらはロックバンドヒトリエのボーカルwowakaによる【アンノウン・マザーグース】。

この楽曲も、元々はwowakaが初音ミクの楽曲として投稿したものでした。

その後、彼のバンドであるヒトリエの楽曲としても発表されたこの曲。

彼の亡き後もヒトリエのファンたちに深く愛されている1曲です。

ぜひ両バージョンを聴き比べながら、こちらの記事もお読み頂ければと思います。