「許されない罪」とは、どういう罪なのでしょうか?
ひどく喧嘩して、彼女を傷付けてしまった。
他の女性に目移りしてしまった。
考えられる原因はさまざまです。
ここでの「罪」とは、彼女を死なせてしまったこと。
それに尽きると思います。
彼女がどういう亡くなり方をしたのか分かりません。
そこへ行きつく経緯も同じです。
ただ主人公は自責の念に駆られ、「罪」を背負っていきます。
そして生まれ変わるなら、相対する恋人としてではなく、寄り添えるような存在になりたい。
そう、「花」のようになりたいと願うのです。
間奏~2番Aメロ
F C G Am7
F C G Am7
F C
ただ奪い合ってた 憎しみ合ってた
G Am
あの時代の 片隅で泣いてた
F C G Am7
名もないオレには ただ眩しすぎる花でした
出典: FLOWER/作詞:GACKT.C 作曲:GACKT.C
間奏でリズムが変わります。
ここで少しモタつくと、Aメロの切り替えが難しくなるので注意しましょう。
コードはイントロと同じです。
すさんだ生き方をしていた主人公。
彼は「花」のような女性と出会います。
「華」があって美しく、微笑みを絶やさない彼女。
主人公と女性は恋人となりました。
MVにあるように、二人が出会った時期は、お互いが高校生か大学生の頃だと思います。
ポートレートに写っている雰囲気が大学時代のサークルのようなので、おそらく18歳~22歳前後でしょう。
2番Bメロ
F C G Am7 F C G Am7
オマエの残した言葉が 今も胸に募る
F C G Am7
「未来のない世界などない…」と
F G C
微笑んで
出典: FLOWER/作詞:GACKT.C 作曲:GACKT.C
彼女は美しいだけではなく、ポジティブだったみたいですね。
主人公自身がネガティブだったので、彼の眼に映る彼女はとても明るく見えたことでしょう。
彼女は若くして事故にあったか病死したのでしょう。
ポジティブな人だったら、自らを手にかけることはないでしょうからね。
遺した言葉が忘れられない主人公。
残された人の悲しみがよく分かる一節です。
2番サビ
G Am7
一人で眠れない 夜はまた訪れ
F C
たとえただ空しい 結末が待ってても
G Am7
オマエがいればいい ただそれだけでいい
F Am7
生まれ変わるなら寄り添う花に
出典: FLOWER/作詞:GACKT.C 作曲:GACKT.C
彼女が亡くなってからは悲しみに暮れ、眠れない日々が続く主人公。
無理だと分かっていながら、彼女と会いたい気持ちが抑えられない主人公。
それはそうですよね。
長年連れ添ったパートナーが亡くなるならまだしも、不慮の死というのは誰でも納得できません...。
亡くなったあとで感じる、彼女への想い。
悔やんでも悔やみきれませんね...。
すべては風のなかに
間奏~Cメロ
F C G Am7(4回繰り返し)
C G Am7 C G F
G Am7
一人残され 涙は枯れ果て…
Fmaj7
無情に季節は 変わり続ける
G Am7
思い出に しがみついても
Dm
あの頃には 戻れなくて
Em F G C
終わり無き 哀しみ重ねて
出典: FLOWER/作詞:GACKT.C 作曲:GACKT.C
間奏のギターソロは疾走感のあるメロディーになっています。
今までの間奏はテンポダウンしていましたが、ここでは元のテンポで演奏されていますね。
どんなに悲しもうと憂おうと、無情にも季節は過ぎていきます。
それは、喜びや幸せのなかにいても同じです。
『平家物語』の冒頭に「諸行無常」という言葉があります。
「全ては過ぎ去っていく」という意味です。
酸いも甘いも、すべては季節のなかにある。
自分で悲しみを克服しないと、前に進みません。