まだまだおすすめの曲、たくさんあります!
Fantasista
2002年にリリースされた「FANTASISTA」(タイトル名は大文字表記)。
2002年に日韓合同で行われたFIFAワールドカップのテーマソングとして起用されたことで、Dragon Ashというバンドを多くの人が知るきっかけとなった曲です。
サッカーのテーマソングとして起用されただけあって、疾走感溢れるサウンドで聴いているだけでアドレナリンがどばどば出てきそうですね!
衣装やMVもまた衝撃的で、サッカースタジアムでメンバーがジャージに身を包んで歌う作りになっています。
これに近いものといえば、嵐がデビュー曲で着ていたスケスケのシースルー衣装くらいではないでしょうか。
この当時はそれこそジャニーズでもV6や嵐がバレーボール応援ソングという形でデビューする形が文化としてありました。
この曲ではある意味それをDragon Ashが取り入れたとみることも出来ます。
スポーツとラップロックの融合という点でも面白い作品です。
百合の咲く場所で
百合というとどうしても可愛らしいものとか乙女チックなものとかをイメージされることが多いです。
しかし、この曲では百合はいわゆる「儚さ」の象徴です。
そしてそれを守るために大地を踏みしめ戦い続ける男達の姿が描かれています。
ワルの心が根っこにありつつも筋はしっかり通して自分たちの音楽のスタイルは崩さないとしているDragon Ash。
彼らのそんな魂の叫びが静けさと激しさのある音楽の中に詰まっているのではないでしょうか。
Under Age's Song
バブル全盛期を過ぎて不況が訪れ、夢見ることすらも叶わず現実の辛さや逆境と向き合わざるを得なかった若者。
彼らの辛さが歌われているのです。
言葉にするならいわゆる「氷河期世代」と呼ばれる不遇の世代の若者へ向けた反骨精神に満ちた一曲ではないでしょうか。
繋がりSUNSET
2008年にリリースされた「繋がりサンセット」。
作詞作曲を手掛けたKjさんは「10年に1度かけるかどうかの自分らしい曲」ということをインタビューで語っています。
Kjさんが感じている不安や孤独を表現した歌詞に注目です。
同時にこの曲はDragon Ashが遂に「大人社会の世知辛さ」を歌った曲として、遂に現実と相対するようになりました。
これまで紹介してきた曲が若者視点の批判精神に満ちた曲であったのに対して、この曲は大人の現実を歌った曲です。
どれだけ繋がりを求めて一緒に活動したとしても、大人になれば所詮誰しもが孤独な中で生きることになります。
「そういつだって僕らは」という言葉は繋がりを求めたがる現代人の寂しさを的確に表現した反語ではないでしょうか。
Dragon Ashの楽曲を一気に味わいたいならベストアルバムがおすすめ!