【真っ黒い太陽】の概要

ラッパー「輪入道」とのコラボソング

GADORO【真っ黒い太陽】歌詞の意味を解釈!彼が懺悔する行いって何?生々しい独白が最高にクール!の画像

【真っ黒い太陽】はGADORO名義の曲ですが、実はコラボ曲なのです。

コラボしているのは輪入道

彼もまた人気のラッパーです。

輪入道自身は同曲のような暗い楽曲のリリースは比較的少ないアーティスト。

しかし今回あえて独白をテーマとした【真っ黒い太陽】に参加しています。

いつもとは違う重苦しい雰囲気に、ファンとしてもギャップを感じる一曲。

GADOROのウィットに富んだ韻踏みと輪入道のどっしりとした重たさ。

そんな2人の個性が合わさり、余計に同曲の個性を強くしているといえるでしょう。

2017年リリースのアルバムに収録

GADORO【真っ黒い太陽】歌詞の意味を解釈!彼が懺悔する行いって何?生々しい独白が最高にクール!の画像

【真っ黒い太陽】は2017年11月22日にリリースされました。

シングルではなく、GADOROのセカンドアルバムに収録。

セカンドアルバムのタイトルは「花水木(はなみずき)」です。

なんだか風流な雰囲気のタイトルともいえます。

しかし収録されているのはGADOROの生きざまが詰まった曲の数々。

ファンなら必携の濃厚なセカンドアルバムに仕上がっています。

ちなみに「花水木」のリリースはファーストアルバムから1年も経たずして実現しました。

GADOROの快進撃が始まったようにも思えるアルバムです。

【真っ黒い太陽】の内容

成り上がりで生きてきた自分

報われた奴を見ると殺したくなった
芽が出ない理由をアングラのせいにしてきた
嘘だってついた 俺は人も裏切った

出典: 真っ黒い太陽/作詞:GADORO,輪入道 作曲:YUTO.COM TM

ラッパーとして軸をブレさせることなく生きてきたGADORO。

今でこそテレビにも出演していますが、ここまでの道のりは険しいものでした。

歌詞を見てもわかるように、暗い過去がつづられています。

ラップで頂上を目指すというのはもちろん難しいことです。

当然ながら若き日の彼にも厳しい現実が襲います。

そしてラッパーとしては鳴かず飛ばずのまま時間だけが経過。

「こんなはずじゃなかった…。」とも思ったことでしょう。

すれていく気持ちに抗えず、くさりながらも生きてきたことがうかがえます。

懺悔と後悔に苛まれる日々

女を騙しても平然と生きてた
それなのに関わらず理性保つ
俺自身に何よりも腹が煮えくり返った
日めくりカレンダーめくらずに一年前
己に中指 お前って惨めだね

出典: 真っ黒い太陽/作詞:GADORO,輪入道 作曲:YUTO.COM TM

非道なことを平気で行い、他人を盾にして生きてきた自分。

本来なら消したいくらいに、辛い過去でしょう。

しかしGADOROはそんな過去の自分をしっかりと見据えています。

それどころか、その時の自分を反省しているのです。

歌詞からもその意思はうかがえます。

気持ちがすり切れて、人としての感覚を失っていた自分を悔い改めているのです。

GADOROの描く等身大の自分

自分の醜い側面

なあ教えてくれよ
あの頃の罪を償うのって今更手遅れかな
弱虫な虫ケラ ペダルを踏みだした
再度振り出しだが 月並みじゃ無理だしな

出典: 真っ黒い太陽/作詞:GADORO,輪入道 作曲:YUTO.COM TM

GADOROはあえてこうした自分の過去を隠さずに歌詞に表しています。

普通なら醜く、隠したいであろう思い出をあえて白昼にさらしているのです。

これはきっと、GADOROがそのステージから脱したからこそできることでしょう。

つまりもうGADOROは過去にとらわれていないのです。

「こんなこともあった」「汚い自分だった」を振り返ることが出来ている。

その時点で既に彼は当時よりはるかに前に進んでいることが分かります。

有名になり、人気になった今でこそこのような独白が出来るのでしょう。

名のあるラッパーである彼が今このタイミングでこの曲を歌うのは、唯一無二のクールさです。

今まさにつらい人生を歩んでいる人にとっても、勇気づけられる曲といえます。