「名前」(amazarashi)が意味するものとは？心が救われる歌詞を解釈！『スピードと摩擦』収録

自分の内面は変わらなくても、社会的な立場の変化で名前は変わっていきますよね。

「バンドマン」は勝手に「フリーター」という名前に変わりました。下に見るニュアンスがあるのは明らかですよね。自分を指す記号に悪い意味が含まれてるなんて、耐えられますか？

社会的に良くない特徴だけが強調されて、名前として抜き出されているのです。

名前は人にコロコロ変えられてしまいます。じゃあいったい何を名乗ったら、あなたはあなた自身を正確に伝えられるんでしょう。名前は限られた情報しか伝えません。ここに名前の欠陥があります。

これは社会的に良くないとされるレッテルだと思います。こういう名前で呼ばれているだけで、完全に自分と区別してしまって話を聞かない人っていますよね。

名前に惑わされ、その人がどんな人であろうと関係なく、ただ距離を置く。そんなことに意味はあるのでしょうか？

ここで秋田ひろむの本題が始まります。ここは平易な言葉で語られているので、解釈の必要は無いでしょう。ただ彼の言葉を読むだけで、すべてが理解できると思います。

周りを気にせず、やりたいようにやりましょう。なんて呼ばれても知るもんか。

どれだけの人が、他人を気にせず生きていけるのでしょうか。たいていの人は無理です。ここに書かれてる名前、一つでも僕に当てはまったら死にたくなります。

現実的に考えて、名前から逃れて生きることは出来ません。だから実際には出来ないことを語る「皮肉屋」なんて呼ばれているのかもしれません。

秋田ひろむの語ったことは、理想論かもしれません。いや、理想論です。

でもミュージシャンが理想論を語って、それで明日が明るくなるなら、こんなに素晴らしいことはないですよね。

この歌詞に感銘を受けた人が、世界を良くしていくことを願っています。俺も明日は、いつもより正直に生きてみようかな。それでは。