リクのシュヴィに向けたメッセージ
どこから話せばいいんだろう
待ちくたびれても
終わりだなんて言わせないから
書きなぐった無意識の衝動をつれて
何かもかも壊したら
不可能を始めればいいんだ
出典: THERE IS A REASON/作詞:岩里祐穂 作曲:ヒゲドライバー
まず曲を解釈する大前提として、誰の目線で書かれた歌詞なのか?という部分が重要です。
これについて、鈴木このみさんは自身のブログで「リクのシュヴィに対する想い」を歌った曲であると語っています。
これからどうなっていくのか、全く分からない戦乱の世の中。
「終わりだなんて言わせない」という歌詞からは、そんな状況下でも諦めないリクの強い気持ちが表現されているように感じられます。
後半は、間違った世界を壊してしまうことで一旦リセットして、新たなスタートをきればいいという風にも解釈できますね。
英語部分の意味とは…?
There's a reason that we came across in this world
There's a reason that we caught the magnetic wave
傷つけ合う世界はどこへ
出典: THERE IS A REASON/作詞:岩里祐穂 作曲:ヒゲドライバー
筆者は英語に自信がある方ではありませんが、単語の意味を調べつつおおよその訳を考えてみると…。
「私達がこの世界で出会ったのには理由がある」「私達が電磁波をとらえたことには理由がある」という感じでしょうか。
解釈が難しいのは、「電磁波」という部分。
これは筆者の個人的な考えになりますが、ここでいう「電磁波」とは機械であるシュヴィの心の波動みたいなものではないかと考えました。
映画の中で、シュヴィは人間の心を理解したいと願っており、リクと触れ合ううちに「愛」という感情を知ります。
なのでこの歌詞は、シュヴィが人間の心を持ち、更にリクがその心の波動を受け取ったということなのだと思います。
また、主語が「私達」となっていることから、リクとシュヴィがお互いの心の波動を感じあったという意味も含まれているのかな…と考えました。
種族を超えた愛
So
愛のために泣けるのは
君がそこにいるから
君だけを呼び続けるから
愛のために歌うのは
そして共に生き抜く事
ずっと 君と
出典: THERE IS A REASON/作詞:岩里祐穂 作曲:ヒゲドライバー
サビには、リクのシュヴィに対する真っ直ぐな気持ちが詰め込まれています。
愛した者とずっと一緒にいたいと願うのは、ごく自然なことですが…。
リクは人間、シュヴィは機械。
共に平和な時を過ごしたとしても、おそらく寿命にはかなりの差があります。
それでも、その相手を選ぶというところに、リクの強い愛が感じられますね。
非情な世界での愛の形
青色した空と波ひとつない鏡のような海を見てた
どんな場所にいたって どんな形になって どんな時代にいたって
見つけだす
じゃあ、やりますか?
宙吊りにした運命に逆らって
出典: THERE IS A REASON/作詞:岩里祐穂 作曲:ヒゲドライバー
穏やかな空や海の描写は、荒れ狂う争いの世界とは正反対のもの。
その次の歌詞と合わせて考えると、別の世界に生まれ変わることを意味しているのかな、と考えられます。
今の世界で一緒にいたいけれど、運命に抗うには死を覚悟した戦いが必要。
そんな状況下で綴られる言葉だからこそ、もし命を失っても生まれ変わってまた出会いたいという意味に思えてなりません。
二人の愛の結末は…
There's a reason that we came across in this world
There's a reason that we caught the magnetic wave
引きよせ合う二人はどこへ
出典: THERE IS A REASON/作詞:岩里祐穂 作曲:ヒゲドライバー
英語の部分は、1番と全く同じ歌詞です。
ここでも、愛し合う二人なのに、幸せな結末が待っているかどうかは分からないという不安さが募ります。
彼らの愛がどのような形になっていくのかは、ぜひ映画を観て確かめていただきたいと思います。
平和な世界を願って
So
愛のために進むのは
君とここにいるから
僕だけが君を守るから
愛のために願うのは
そして誰も傷つけずに
ずっと となりで
出典: THERE IS A REASON/作詞:岩里祐穂 作曲:ヒゲドライバー