マキシマムザホルモンらしさ全開の楽曲
KAMIGAMIー神噛は、マキシマムザホルモンらしいハードで硬めのロックテイスト。
スピード感あふれるメロディラインが特徴的です。
そしてそこに乗せるリリックはかなり個性的。
ハードコア、ヘヴィメタルの流れを汲むラウドロック的な楽曲です。
個性的で唯一無二。
まさにマキシマムザホルモンらしい楽曲となっています。
大人気アニメのOPとして
アニメの世界観が盛り沢山
この楽曲を作詞作曲したのはマキシマムザホルモンのマキシマム亮君。
マキシマムザホルモンの多くの楽曲をこれまで手掛けています。
そんな彼の楽曲作成は自身の経験が主軸ですから、経験や体感の無いものは作りません。
これまで、アニメのオープニングテーマの依頼もありましたが断っていたとか。
そんな彼が今回、快諾し作成したのがこの楽曲。
個性的なアニメの世界観が忠実に描かれています。
選ばれたリリックにもマキシマム亮君の思いが伝わる楽曲です。
ハードな世界観を魅せる
色気を感じるギターソロ、激しいメロディラインなどこの楽曲はかなりハード。
よりそのハードさを感じさせるのがリリックです。
例えば、ボルケーノとかグロールといった強い印象を感じる言葉。
また冥土や、涅槃、天罰といった表現も使われています。
このKAMIGAMIー神嚙は、神と人のタイマン勝負を描いたアニメのオープニング曲です。
そのため、そのアニメの世界観が凝縮されています。
だから冥土や涅槃、天罰そして神がかり的力を表現する言葉が用いられているのです。
そして楽曲内ではスピーディーにリリックが続きます。
初めて聴いたときにその全てのリリックが聞き取れないほどです。
しかし、だからこそ、その世界観が伝わります。
この巧みでハードな演出こそ、マキシマムザホルモンならではです。
KAMIGAMIー神噛の世界観は冒頭に
始まる終末の世界を描く
slay! slay! human slay!
出典: KAMIGAMIー神噛/作詞:マキシマム亮君 作曲:マキシマム亮君
slayとは、「殺」という表現を意味します。
このフレーズが繰り返されるというのは「殺」が連呼されるイメージでしょう。
アニメの世界でも、人の滅亡が決定されようとします。
人はいらぬもの、殺処分が相応しい。
まさに、神々は声を揃えて言うのです。
slay!
つまり、この表現こそ神々が声を荒げ連呼する様を演出したもの。
人の終末が間もなく決定されようとしている様子ということです。
生き残るために神をも噛む
生命継続要請
神々嚙み
出典: KAMIGAMIー神嚙/作詞:マキシマム亮君 作曲:マキシマム亮君
命を続けるためには神に噛みつく必要がある、神と戦ってでも。
そんな神々をも恐れぬ、人の力強い志が描かれています。
slay!と声を揃え、人の滅亡を決定しようとする神。
そしてそれに抗い、生命継続を要請する人。
神々に噛みついてでも生き残ってやるという人間の志です。
要請と穏やかに表現しつつも、その後神々噛みとあります。
つまり、神に対して一定の敬意を払い、丁寧な表現を用いているのです。
しかしその一方、心では神々嚙み、つまり神々に噛みつかんばりの思いがある。
人間の意地を舐めんなよ!とけん制しています。
オープニングから、アニメの世界観が満載に詰め込まれているのです。