主人公の想いが、大洪水のごとく溢れ出ています。
大好きな女性がしてくれる愛情表現はどこか乱暴で、時に主人公の心を貫きます。
普通なら苦しいと感じてしまうようなその痛みでさえ、いまの主人公には心地よく感じられる。
それほどまでに彼女に対する愛情が勝っているのでしょう。
そんな相手の女性は、様々な男性に愛想を振りまく「魔性の女」なのかもしれません。
だからこそ、そんな彼女のことを自分だけのモノにしたい!と主人公が強く願っているのです。
まさに「薬物中毒」ならぬ「愛情中毒」とでもいいましょうか。
そして最後の1文。和訳すると「付き合うには美しすぎる」です。
前半から言及され続けてきましたが、主人公が何よりも惹かれているのは彼女の美貌なのかもしれませんね。
頭を抱えて悩みつつも、その幸せな悩みに頬が緩みっぱなしの主人公が想像できます。
理性さえ奪われて…
もはや中毒
Two fingers thumbs up
ヤバイってか超DOPE お手上げな状況
君の香りで思考回路イチコロ
徐々に脳に届く毒
中毒的症状 思わずもっとHurt
クセになる痛みさえ
You’re so awesome
出典: Beautiful(Japanese ver.)/作詞:GALACTIKA(Kang Jung Hoon),Joojeon,I.M 日本語詞:ZERO(YVES&ADAMS) 作曲:ALACTIKA(Kang Jung Hoon,Lee Ji Hye)
1文目の英詞は直訳すると、「2本の指が賛成している」です。
いったいどういうこと…?と感じたあなたは、自分の手を見ながら読み進めてください。
何かいいことがあったとき、それを伝えるためのジェスチャーで親指を立てたことはありませんか?
それが2本、つまり左右両方の親指を「GOOD!」と立てている状態と想像できますね。
まさに女性に対する自分自身の気持ちそのもの。揺るがない愛情が滲み出ているように感じられます。
また2行目に登場する「DOPE」という単語。
これはもともと薬物などを利用する「DOPING」が変化して生まれた言葉です。
その意味は少しずつ変化していき、「ヤバい!」という意味のスラングとして使われるようになりました。
「ヤバい!」という単語にはポジティブな意味もあればネガティブな意味もあります。
今回の場合はまさに前者。彼女が好きすぎて、もはや語彙力さえ失われるほどのようですね…。
大好きな女性の香りが漂うだけで、完全にその香りの虜になってしまう主人公。
鼻から入った素敵な香りは次第に体内に広がり、シンナーを吸い込んだかの如く脳内に浸透していきます。
まさに「DOPING」そのもの。中毒になってしまうほど愛に溺れています。
相変わらず愛せば愛すほどに感じる痛みさえ、心地よく感じているのでしょう。
正気なふりして本当は
君が目配せするほど
君が笑いかけるほど
頭ではNo でも心がOh Yes
明日のことなんかI don’t know
奪っちゃう強引
出典: Beautiful(Japanese ver.)/作詞:GALACTIKA(Kang Jung Hoon),Joojeon,I.M 日本語詞:ZERO(YVES&ADAMS) 作曲:ALACTIKA(Kang Jung Hoon,Lee Ji Hye)
ここにきて一時的に理性を取り戻した様子の主人公。
女性の魅力に溺れてばかりではダメだと、頭で考えてはいるようです。
しかし心は正直なもの。1度味わってしまった快楽は、そう簡単に忘れることなどできません。
本能が求めてしまう…そんな魅惑の愛にまた、彼は自ら飛び込んでいったのです。
目が合うだけで…
視線が交わる一瞬だけで 世界が輝き出すよ
Every day, every night, I can feel you
出典: Beautiful(Japanese ver.)/作詞:GALACTIKA(Kang Jung Hoon),Joojeon,I.M 日本語詞:ZERO(YVES&ADAMS) 作曲:ALACTIKA(Kang Jung Hoon,Lee Ji Hye)
さあ、相変わらず愛に溺れる主人公の様子が描かれています。
先ほどは肌が触れ合うとドキドキしてしまう、そんな様子が描かれていましたね。
しかしここではもはや、肌の触れ合いなど不要。
一瞬目が合うだけで…いや、もはや彼女の視界に入れたその一瞬だけで、幸福感に包まれているのです。
傍から見れば恐ろしいほどの深い愛情に、もはや部外者は成す術なし…でしょう。
何とかして薔薇を手に入れたい…!
手に入らないって わかっているけど
“イマトキヲトメテ”永遠(とわ)を願った夜
眩しい笑顔 僕が咲かせよう(Ma one & only baby)
どんな運命も乗り越えて
Cuz you’re ma one & only beautiful
出典: Beautiful(Japanese ver.)/作詞:GALACTIKA(Kang Jung Hoon),Joojeon,I.M 日本語詞:ZERO(YVES&ADAMS) 作曲:ALACTIKA(Kang Jung Hoon,Lee Ji Hye)
とにかく掴みどころのない主人公。
ここまで必死に追い続け、もはや薬物中毒のごとく愛に溺れていた主人公。
なんとここにきて、相手の女性が振り向かないことを知っている、と言い始めたのです。
いつまでも女性を見ていたい。いつまでも愛に溺れていたい。
そんな気持ちがあるからこそ、「時間が止まればいいのに」なんて言葉を発するのです。
手に入らないと諦めているふりをして、本当はそんな現実など信じるつもりはありません。
いつでもどんな時でも、自分があなたを笑顔にする。だから笑ってほしい。
深い愛の末に行き着いた答えは、意外とシンプルなものでした。