秋の夜は木の葉散らします
刹那へと変わる四季の色
泣き出した空あやしても
貴方には聞こえないのね
嗚呼、離れてみてやっと気づいたこと一つ二つ
優しさや温もりが胸をつついて
出典: 雪よ舞い散れ其方に向けて/作詞:亜沙 作曲:亜沙
そして、季節は巡りまた秋になっても、止まない雨のようにまだ「私」の心は涙を流しているのでした。
しかし、そんな想いも「貴方」には届かないのでした。
別れた恋人のことを嫌いになりたいのに、そう思えば想うほど、優し沙耶、抱きしめられた時のぬくもりなどが蘇ってきて。
秋の寒さとともに、寂しさが増すばかりなのでした。
次に人を好きになるときは、二度と解けないようにその人と結ばれたい
雪よ舞い散れ其方に向けて 想いは儚いものです
嘘と本音の間の中で寄せては返す
命短し恋せよ乙女 私はまだ想っています
其方の記憶をどうか消して 震えて眠れ
白い羽は降り注ぐ
深々ゆらり落ちましょう
強く強く結んだら
二度と解けぬように
出典: 雪よ舞い散れ其方に向けて/作詞:亜沙 作曲:亜沙
想いは儚いなんて嘘です。
自分の消えない想いを嘘で覆い隠そうとしては、それができず、嘘と本音の間で「寄せては返す」波のように心は揺れるのでした。
そして、今日も「貴方」のことを忘れられず、寒さと寂しさに震えながら眠るのです。
どうして「貴方」と「私」が別れてしまったのか、具体的には書かれていないためはっきりとはわかりません。
しかし、必死で忘れようとしていることが分かる歌詞から、想像することはできますね。
例えば、歌詞の最初で出てきた「知らずにいた物語」とは、「貴方」には実は「私」の他に恋人がいて、その人と結ばれることになった。
だから、もう「貴方」を想っても絶対に報われることがない「私」は忘れなければならない。
それでも、嫌いになれない「私」は「貴方」との幸せだった思い出ばかりを思い出している。
ただ、「貴方」の幸せを邪魔することはしたくない「私」はこの想いが雪になって届いて、消えてしまえばいいと思っているのです。
それが、いつの間にか失恋してしまった、自分へのせめてもの報いだから...。
もしこんな設定だとしたら、すごく切ないですね。
次に誰かを好きになる時には、今度こそ二度と解けないよう、その恋を守りたい。
そんなことを思う「私」でした。
おわりに
「雪よ舞い散れ其方に向けて」のライブ映像と歌詞を紹介しましたが、いかがでしたか?
離れてもなお消せない想いに身を焦がす女性の心が切なかったですね。
しかし、切ないだけでなく、和楽器バンドのサウンドと相まって、儚くも、その想いの強さや雪の舞い散る美しい様子も表現された本作。
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