衝撃のデビューから20年
当時から音楽を聴いていた方は「もう20年も前なの?」と驚くかもしれません。
天才の名をほしいままにし、数百万枚のCDを売り上げた衝撃のデビューでした。
新曲やアルバムをリリースするたびに大きな話題となり、まさに音楽シーンのトップに立つアーティストです。
そのアルバムはもちろん、どれも名盤揃い。
聴く人によっても思い入れのある作品はそれぞれでしょう。
名盤ばかりなのだからランキングなんかつけなくてもいいのでは?
そう言うとこの記事が成り立たなくなってしまうので、がんばってみました。
宇多田ヒカルとしてのオリジナルアルバムは2019年時点で7枚リリースされています。
10枚には足りないので、「Utada」名義のアルバムとベスト盤も候補に入れました。
あなたの好きなアルバムは何位でしょうか?
それではスタートです!
10位~6位の発表!
10位:エキソドス(Exodus)
2004年9月にリリースされた、「Utada」名義のアルバムです。
これが彼女にとって全米デビューアルバムとなりました。
アメリカでは1か月遅れて2004年10月にリリースされています。
日本でトップセールスを記録している宇多田ヒカルがついに世界進出と、当時は大きな話題になりました。
オリコンチャートでは1位となり、ミリオンヒットを記録しています。
しかし全米アルバムチャートでは最高160位でした。
この結果をどうとらえるかは微妙なところでしょう。
プロモーションやアーティストとしての方向性がうまく定まらなかったという見方もあります。
全曲英語の歌詞ですが、宇多田ヒカルの書いた日本語詞を他の人が英訳したものになっています。
しかしシングル「Devil Inside」がiTunes Storeで1位になるなど、一定の結果は出したと言えるでしょう。
ティンバランドなどのトッププロデューサーが参加したことも大きな話題になりました。
9位:ディス・イズ・ザ・ワン
「Utada」名義のセカンド・アルバムです。
2009年3月にリリースされました。
今作ではすべての英語詞を宇多田ヒカル自身が手掛けました。
プロデュースはトリッキー・スチュアート、スターゲイトという世界でトップのアーティスト。
宇多田ヒカル自身も彼らと密にコミュニケーションをとり、サウンドを作っていったそうです。
どこか作られた感じがあった前作『エキソドス』に比べ、非常に自然体のアルバムになっていると思います。
彼女自身もこれがUtadaとしてのファーストアルバムのような気持ちと語っています。
アーティストとしてだけでなく人間としての成長も感じさせる一作ではないでしょうか。
8位:Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.2
2010年11月にリリースされた2枚目のベスト・アルバムです。
初期のヒット曲が詰まった『VOL.1』の方がインパクトが強いと思う方もいるかもしれません。
しかし、ここではこの『VOL.2』をランクインさせていただきます。
このベスト・アルバムがリリースされる3か月前に宇多田ヒカルは活動休止を発表します。
理由は「人間活動」に専念するというものでした。
この理由も各方面で話題になりましたが、活動休止と共にこのベスト盤のリリースが発表になったのです。
そしてこのアルバムには過去のヒット曲だけではなく、新曲も収録されています。
日本語の新曲としては2008年のアルバム『HEART STATION』以来のものでした。
その新曲の多くは母親について歌ったものなど、彼女の過去や自分自身と向き合うようなものだったのです。
活動休止前に宇多田ヒカルがどういう想いだったのかを推し量る意味でとても重要なのです。
その新曲のひとつ「嵐の女神」についてはこちらの記事に詳しく書かれています。
ぜひ読んでみてください。
【宇多田ヒカル/嵐の女神】歌詞解釈!母への複雑な想いが込められて…最後のフレーズが意味するものとは? - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
2010年リリースの宇多田ヒカルの「嵐の女神」は、母への「ありがとう」の気持ちを込めて作られた曲として知られています。その歌詞には母に対する複雑な想いも込められているとか!?涙を誘う歌詞には感動の嵐が巻き起こります!