ゴールデンボンバーの【イヤホン】ってどんな曲?
2010年にリリースされた配信限定曲
今回は彼らの数ある楽曲の中から、めずらしくド真面目な歌詞が魅力の【イヤホン】をご紹介します。
アルバム『ゴールデン・アワー』に収録され、配信で聴かなかった方にも浸透した1曲。
おふざけを封印し、まっすぐにリスナーの心に刺さる歌詞が鬼龍院翔の音楽家としてのセンスを感じさせます。
一生懸命やっていても、ふと生きることに疲れてしまうときって誰でもあるのではないでしょうか。
そんな時に聴きたい心のビタミン的1曲です。
一生懸命になるのが疲れたり、人と関わるのが嫌になった時に聴いていただきたい楽曲です。
気になる歌詞を徹底解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
歌詞から紐解く【イヤホン】が伝えるメッセージとは
ここからは早速本題に入っていきたいと思います。
【イヤホン】の歌詞に背中を押される人、感動する人が続出!と話題になるには理由がありました。
鬼龍院翔さんが作詞作曲をし、リスナーに何を伝えたかったのでしょうか。
今回は【イヤホン】の意味を解釈し、ご紹介していきます。
それでは参りましょう。
君は今元気なの?
今とても辛い状況なんだと ブログで知ったよ
腐った世界に笑顔を殺され 君が泣いている
出典: イヤホン/作詞:鬼龍院翔 作曲:鬼龍院翔
離れている「君」を心配している主人公。
ブログで近況を知るということは今時の男女なのでしょう。
理由があって離れているけれど、主人公と「君」はかつて恋人同士だったのではないかと考えられます。
別れた相手の近況を知るのはSNSの中だけで、この歌詞の世界観も現代の恋愛を反映させているのでしょう。
しかし2行目のフレーズから、この主人公は今の状況に不満あるいは不安を感じていることがわかります。
学生のうちはそんなに世界に大きな不満を抱えることはありません。
きっと彼は社会人なのではないでしょうか。
そしてそんな世界に生きている「君」もまた、社会人であることが想像できます。
ブログの内容は仕事や人間関係にまつわることだったのでしょうか。
笑顔を失う程の辛い出来事があった「君」を、主人公は心配しているのがわかります。
何もしてあげられないけど
何も出来ないけど いつかこの歌が形になりますように
出典: イヤホン/作詞:鬼龍院翔 作曲:鬼龍院翔
たとえ「君」が泣いていても、何かしてあげられるわけではないとわかっている主人公。
そこには仕方ないと諦めのような気持ちも感じられます。
もう自分が「君」の前に現れることはできないけれど、君のために歌うことはできる。
そんな気持ちが伝わってくるようです。
出来ることが何もないという切ない感情とともに、「君」を今も大切に想っていることがわかります。
だから僕の歌を聴いて
届け僕の声 涙に暮れている君まで もう悲しい雲におおわれないように
遠くで叫んだ想いが溢れてくよ 小さなイヤホンから
出典: イヤホン/作詞:鬼龍院翔 作曲:鬼龍院翔
ここでは、君のために歌を歌う主人公の姿が想像できます。
作詞をした鬼龍院翔さんの実体験なのでしょうか。
会えないけれど、大切に想っている相手に聴かせたい歌がある。
そんなアーティストとしての本音が垣間見えるようです。
そして、自分の歌で「君」の涙や、君を取り巻くさまざまなものから解放してあげたい。
このような、願いにも似た気持ちがあるのかもしれません。
いつも「君」が聴いているそのイヤホンから流れる歌が、僕の歌であってほしい。
そう主人公は思ったのではないでしょうか。
聴いてくれさえすれば、きっと気持ちを晴らしてあげられるという自信も感じられます。