”ギムレット”とは、ジンベースのカルテルのこと。
ジンとライムジュースを混ぜて作り上げる鋭い味が特徴です。
そんなギムレットを飲んだ後でしょうか。
またはギムレットのように刺激的なキス、ということを伝えたいのかもしれません。
いずれにせよ、ロマンチックというよりはどちらかというと危険な香りです。
ハードボイルドの象徴でもある「ピストル」というワードもできてきますね。
危険な男女の関係を匂わせます。
愛しいEMMAを激しく求める
愛しくて
EMMA EMMA EMMA
オマエは悪い女
濡れた唇 乱れた吐息
このままずっと 止めないで
EMMA EMMA EMMA
夜明けまでの道連れ
血が流れても 求めあうカラダ
夜よ 酔わせてくれ
出典: EMMA/作詞:Hacchin' Maya・ヒロイズム 作曲:ヒロイズム
タイトルでもある女性の名前「EMMA」。
3行目の意味からすると、悪いというのは悪事を働くのではなく、主人公を翻弄するような悪女。
ということがいえるかと思います。
まさに小悪魔のような女性に、主人公はハマってしまっているようです。
お酒を飲んでそのまま二人求め合うというシチュエーションはかなりワイルドな男女関係。
主人公が激しく「EMMA」を求めている様子がうかがえます。
一体この「EMMA」とはどんな関係なのでしょうか?
一夜限りなのか、想いを寄せる人なのか…。
最初の1行目のつぶやきのような感情は、一夜限りの相手に使うフレーズとは思えませんね。
先に進んでみましょう。
落とすまでは終われない
こっちは引き下がり方 知らない男
誰のせいでもない銃声が
月を撃ち抜いたんだ
出典: EMMA/作詞:Hacchin' Maya・ヒロイズム 作曲:ヒロイズム
これまたハードボイルドです。
ここで出てくる「銃声」は本物の銃なのか、はたまた「EMMA」が主人公のハートを撃ち抜いた音なのか。
月まで届くほどの銃声の意味はなんなのでしょうか。
想像は膨らむばかりです。
売られた喧嘩は買ってしまうように、引き下がれない状況が見て取れますね。
彼女を自分のモノにしたいという想いが伝わってくるようです。
別れなければいけない関係
悲しいね
EMMA EMMA EMMA
サヨナラまで2cm
もうこれ以上 愛せないほど
傷つけ合おう
出典: EMMA/作詞:Hacchin' Maya・ヒロイズム 作曲:ヒロイズム
ここで展開が変わってきました!
先ほどまでは、誘惑してくる「EMMA」に対して引き下がれずより一層求めてしまう主人公がいました。
ここでの3行目に注目です。
サヨナラをすることが決まっているような言い回し。
どうせ離れるのなら、嫌と言うほど愛し合いたい。
そんな気持ちでしょうか。
最後の1行の「傷つけ~」というのは物理的なことをいっているわけではなさそうです。
めちゃくちゃに愛し合いたい。傷つくほどに。
そんな意味ではないでしょうか。
別れがわかっているのに愛してしまった「EMMA」への想いが危険な表現として綴られているようです。
決して愛してはいけない相手。
愛したとしても、別れを分かったうえで愛さなければいけない相手です。
ハードボイルドな中にも切ない男女の物語が見え隠れしています。
女々しいほどに求めてしまう
止めないで
EMMA EMMA EMMA
最後に唄ってくれよ
赤い夜明けが やってくる前に
出典: EMMA/作詞:Hacchin' Maya・ヒロイズム 作曲:ヒロイズム
まだここでは自分を愛することをやめないでくれ。
そんな想いを感じ取ることができます。
意外と主人公の方が離れられなくなっているのかもしれませんね。
愛してはいけない相手とわかって愛してしまい、ついに離れる時がきた。
その瞬間まで二人は愛し合うことをやめません。
何と情熱的な愛でしょうか。
どっぶりハマると身を滅ぼしかねない危険な愛。
強くて逞しい、ハードボイルドな男性の秘める心理をみごとに表現しているような歌詞です。
そして筆者には見えます。
「EMMA」がすがるような眼で見つける主人公を横目に、さっそうと足し去る様子が。
1人の「EMMA」という小悪魔な女性に翻弄された男の愛の歌。
そんな解釈をすることができました。
男女関係において、意外とあっさりしちゃう女性。
そして女々しい男性の、見た目とのギャップが垣間見える奥の深い歌詞ではないでしょうか。
「EMMA」を歌うNEWSがかっこいい!
ハードボイルドな世界観で大人の恋愛劇。
どんな恋愛模様なのかしっかり理解していただけたかと思います。
歌詞の解釈を読んだ後で「EMMA」の歌唱映像を観てみましょう!
4人のセクシーな表情やダンスに注目です。