Get it up
Hold for a moment
聞き飽きた現実からの逃避
だいたいはエゴの理想
永久なんてさ願ってもない
叶いやしないさ
出典: BLACK MEMORY/作詞:山中拓也 作曲:山中拓也
イントロでは、Get it upという歌詞が連続して歌われています。ここからは主人公の永井圭と佐藤による長い戦いの様子が浮かんできます。
hold for a momentは、ちょっと待ってという意味を持っています。この言葉が一番浮かんでくるのは人体実験のシーンです。
筆者にとって「亜人」の中で最も印象に残り、残酷だったシーンが人体実験のシーンでした。
亜人は不死身だから、という理由で製薬会社の新薬を投与されたり、残酷な人体実験が行われました。
実験の対象となった永井圭の「待ってくれ」という声は虚しく消えていきます。
政府は亜人を保護すると公言しているものの、実際は利益のために亜人を日人道的な行為をし続けるのです。
ですが、最終的には永井圭も自分のために政府と手を組むことになります。お互いに利用し合い、エゴが飛び交っています。
永井圭は平和に暮らしたいだけ、と語るシーンがありますが、命は永遠であっても望んでいる平和はどれだけ願っても叶わないのです。
HOLLY
聖なる夜の心地は
非常に残酷な自問自答
幸か不幸かは
自分の眼にしか見えないさ
No one gets close to me
出典: BLACK MEMORY/作詞:山中拓也 作曲:山中拓也
Aメロの後半ですが、この部分の歌詞は「亜人」には直接関係していないと思います。
筆者の記憶では「亜人」にクリスマスを思わせる場面はありませんでした。
ですが、この部分の歌詞では亜人であることに対する永井圭の気持ちが歌詞になっているのでしょう。
亜人には仲間がほとんどおらず、色眼鏡で見られる存在なのでどこに行っても心は孤独なのです。
ですが、不死身であるということは悪いことと捉えることも出来るし、良いことと捉えることも出来ます。
BLACK MEMORY
どうなったっていい
まだわからない世界で
滲むOh Oh Oh 叫ぶ
どうなったっていいから
僕を壊さないで
覚ませOh Oh Oh
限界突破見せて さぁ
出典: BLACK MEMORY/作詞:山中拓也 作曲:山中拓也
サビは、永井圭とテロリストである佐藤の攻防を感じることが出来る歌詞になっています。
永井圭は亜人であることから、捕獲すれば1億円という懸賞金目当ての人々や、警察から逃げる日々を送りながらも、佐藤を止めなければならないという使命を感じています。
この先どうなるか分からないという状況だからこそ、どうなったっていいのです。だからこそ戦うのです。
永井圭は不死身でありながらも、自ら死ぬこと(原作でいうリセット)を恐れる場面がありました。
「僕を壊さないで」という部分は精神的にも肉体的にも壊さないでくれという永井圭の心情だと思いますが、「限界突破見せて」という部分は明らかに佐藤の心情です。
2人の戦っている姿は歌詞からも想像することが出来ます。
終わりに
いかがだったでしょうか。THE ORAL CIGARETTESの「BLACK MEMORY」について解説させて頂きました。
原作を見ながら同時進行で楽曲制作が行われたというだけあって、歌詞を解釈するには物語の内容を知っておく必要があると思います。
カッコイイ楽曲だけど歌詞の意味がイマイチ分かっていない人は多いはずです。
まだ亜人を見ていない人は、漫画、アニメ、実写映画、どれでも構いません。観てみると歌詞の意味をしっかりと理解しながら聴けるようになりますよ。
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