スピッツ「運命の人」ってどんな曲?
スピッツの「運命の人」は1997年にリリースした17枚目のシングルですが、1995年発売のアルバム「ハチミツ」の頃に本当は曲自体はできていたそうです。
しかし、選曲の際に毎回出すものの、メンバーから不評で、草野さんがシングルとして出すことを諦めかけていた頃、やっとメンバーが乗り気になってレコーディングを始めたそうです。
そんな「運命の人」が、スピッツの大ヒット曲となったことを考えると、草野さんが粘ってくれてよかったという感じですね。
「運命の人」が発売されたのは「愛はコンビニでも買える」時代!?
歌詞に関してはあとで詳しく触れますが、「愛はコンビニでも買えるけどもう少し探そうよ」という歌詞もインパクト大の「運命の人」。
この曲がリリースされたのは1997年なので、コンビニ24時間営業が始まってから20年以上がたち、やっと若者たちの間で当たり前になった時代と言えるでしょう。
「愛がコンビニでも買える」かどうかは別にして、コンビニが若者にとって何でも買える身近な存在になった時代であることは間違い無いでしょう。
こんな風にいうと、ずいぶん古いような気がしますが、まずはMVから見てみましょう。
気になるスピッツ「運命の人」のMVは?
遺体収納袋に入れられて病院の処置室のような空間に運ばれてきたメンバー4人の顔面は蒼白。
死んでいるという設定なのがわかりますが、歌っているボーカルの草野さんはいたって笑顔です。
死んでも音楽は手放さないというロック魂を表現しているのでしょう。
しかし、途中血の演出も入るので、シュールな世界観といい、苦手な人はただ苦手なMVかもしれませんね。
「運命の人」のMVの動画ランキングは?
発売から20年も経っているため、曲がリリースされてすぐにYou Tubeで後方が始まる今の曲と違って動画ランキングに入るほどの注目度はありませんが再生回数は3,763,130 回(2017年8月10日現在)と、多くの人が再生していることがわかりますね。
他にも「運命の人」への注目度がわかるランキングを見てみましょう。
「運命の人」はスピッツのシングル売り上げランキングでは9位!
今もカラオケで定番曲となっている「空も飛べるはず」や「チェリー」など、名曲ぞろいのスピッツのシングル曲。
しかし、その中でも、ORICON NEWSのサイトによると、「運命の人」はスピッツシングル売り上げランキングでは9位。
メジャーレーベルで発売した曲だけでも200曲以上あるとされているスピッツの曲の中ではかなり人気の曲ということになりますね。
身近なものから深いテーマに発展する歌詞も人気の鍵に?
以前のインタビューで、ボーカルの草野さんは、バスに揺られながらなんとなく人生について考えた経験から「バスの揺れ方で人生の意味がわかった」という歌詞が生まれたというようなことを言っていました。
コンビニやバスなど、身近なものから人生や愛というテーマへと広がるこの曲の歌詞は当時も今も若者たちにテーマを投げかけるものとなっており、そうした点も、未だに人気の曲であることに繋がっているのかもしれませんね。
ではそんな「運命の人」の歌詞を一部抜粋してその意味を考えていきます。
「バスの揺れ方」から 「人生の意味」へ
バスの揺れ方で人生の意味が解った日曜日
でもさ 君は運命の人だから 強く手を握るよ
出典: 運命の人/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗
歌い出しの歌詞はいろんな解釈があると思いますが、バスに揺られながらなんとなく人生の意味を考えていたら、自分の人生がなんとなく過ぎて終わっていくような感覚に陥ってしまいます。
しかし、そんな時に隣に座る彼女を見て、「運命の人」だと思うことで、前向きな気持ちになったというような歌詞では無いでしょうか。
なんとなく生きていくこともできるけど、自分の力で見つけた「運命の人」と生きる人生の方がずっといい、というような歌詞ではないでしょうか。