林部智史さんの待望の新曲「恋衣」
「恋衣」とはどんな意味?
「恋衣」という言葉を聞いたことがありますか。
一見造語のようにも見えますが、実は「恋衣」とは造語ではなく、歴史ある言葉なのです。
心から離れない恋を、身につける衣にたとえていう語。
「―着奈良の山に鳴く鳥の間なく時なしあが恋ふらくは」〈万・三〇八八〉
出典: https://dictionary.goo.ne.jp/jn/71289/meaning/m0u/
(※用例冒頭の「ー」の部分に「恋衣」という言葉が入ります)
『万葉集』の時代から使われていた言葉がタイトルに使われるというのはとてもロマンチックですね。
今までの曲とは少し違う大人な曲
林部智史さんは今までにも1stシングル「あいたい」、3rdシングル「だきしめたい」で恋の歌を歌ってきました。
「あいたい」も「だきしめたい」も林部智史さん自身が作詞。
タイトルからもわかるとおりストレートに相手への思いを歌った曲で、その純粋な世界観が特徴でした。
しかし今回の「恋衣」は今までの曲とは一味違った、より大人の恋愛を連想させる内容となっています。
しかも「恋衣」は作詞・作曲が往年のヒットメーカーによるもの。
発売される前から林部智史さんのファンの間では名曲間違いなしと期待が高まっていました。
作詞・作曲は誰によるものなのでしょうか。
ヒットメーカー二人による共作「恋衣」
「恋衣」を作詞したのは、昭和から平成にかけて多くのヒット曲の作詞をした作詞家・阿木燿子さん。
また作曲も、昭和を代表する名曲を数々生み出している歌手・作曲家の来生(きすぎ)たかおさんです。
若い方は名前を聞いてもあまりわからないかもしれません。
しかしこの二人の曲は必ず一度は聴いたことがあるものばかりでしょう。
阿木燿子さんとはどんな人?
阿木燿子さんは昭和を代表する名作詞家の一人です。
ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」は特に有名。
近年ではSCANDALの「スキャンダルなんかブッ飛ばせ」なども作詞しています。
阿木燿子さんは夫の宇崎竜童さんとのコンビでヒット曲を多く生み出しました。
その中でも山口百恵さんには「イミテイション・ゴールド」「プレイバックPart2」などを提供しています。
山口百恵さんが引退コンサートで最後に歌った「さよならの向う側」も阿木燿子・宇崎竜童夫妻によるものです。
来生たかおさんとはどんな人?
来生たかおさんは歌手して活躍する一方、特に1980年代に作曲家としてヒット曲を量産しました。
薬師丸ひろ子さん「セーラー服と機関銃」、中森明菜さん「スローモーション」などが有名。
来生たかおさんの曲調はよく「哀愁がある」と評されます。
今回の「恋衣」も、歌詞のロマンチックな世界観とマッチした古き良きメロディーが特徴的。
また、林部智史さんの持ち味である透き通った歌声も来生たかおのメロディーと相性がぴったりです。