【安室奈美恵/Alive】歌詞を和訳して徹底解釈！今宵、キスで蘇る素敵な世界へあなたを誘う…！

会いたい、来てくれるのだろうか。不安な気持ちに押しつぶされそうな彼女。

”私の愛しい人、私を救って”と訴えます。

そしてこう続きます。

”キスして私を生き返らせて。

太陽が沈んだら、私を救って。

今夜、私はとても淋しいんだから”

なんとロマンティックなお願いなのでしょう。

意訳するならば、こんな感じでしょうか。

「太陽が出ている間はまだ大丈夫。でも、夜は耐えられないの。一人で過ごすなんて淋しくてたまらないの」

「一人でいる私なんて、死んでいるも同然。キスして命を吹き返させて」

ああ、とても素敵です。

女の子ならば、「キスして生き返る」というと、やはりディズニーのプリンセスを思い出しませんか。

そう、女の子ならば誰しもお姫様へのあこがれは、永遠なのです！

”キスして蘇らせて”なんて、とても叙情的です。

ですが、実生活で口にするなんて方はあまりいらっしゃらないはず。

冗談だろう、と一笑されるかもしれません。

ですが、甘い恋人同士ならば、きっと素敵な物語になるでしょう。

甘く美しい恋人が口にしたならば、素敵な世界へ誘うキーワードにすらなるのではないでしょうか。

あなたをひたすらに待っているー。

そんな恋人の元へと駆けつけたとき、あなたのお姫様にキスしたくなるのも無理はありません。

サビではこう繰り返しています。

”私はあなたが必要なの。

いえ、私を愛するあなたが必要なの”と。

私を愛していないあなたなら必要ないわ、ということでしょうか。

むしろ「私を愛してほしい」という必死の願いの表れのようにも思えます。

なぜ、こんなに必死に願うのでしょうか。

それは、”私が生きていると感じるため”なのです。

意訳するならば、「私はあなたに愛してもらわなければ、自分が生きていると感じられない」

「あなたに愛してもらっている時だけは、生きていると実感できる」と、こんな感じでしょう。 

日常において、「生きている」と実感できる瞬間はありますか。

彼女は雲の影に隠れてしまっている月のように、自分自身の輪郭が曖昧なのかもしれません。

なんのために日々を過ごしているのか、ぼんやりしてしまっているのかもしれません。

ただ、あなたという他者からの愛情に包まれているときだけは、はっきりと自分の存在を感じられるのではないでしょうか。

人はたった一人で生きていくのは難しいものです。

他者から頼られたり愛されたりしてこそ、自分に価値を見出すことができたという経験はありませんか。

だから、あなたに愛されていない自分は、生きている実感がないのです。

だから、愛してー。そう歌っています。

いかがでしたでしょうか。安室さんが歌う切ない悲鳴のような願いの歌『Alive』。

とてもロマンティックで幻想的な雰囲気に包まれます。

全編英語の歌詞なので、じっくり意味を考えることがなかった方も、この機会に聴き直してみてください。

きっと今までとは異なる印象を抱くことでしょう。

キスで蘇らせてー。

大人っぽくもあり、かわいらしいような願い。

こんなことを言える相手にいつか巡り会いたいな、とそんな希望も込めつつ聴いてみることにしましょう。

同じアルバム【FEEL】に収録されていた『Contrail』について紹介している記事はこちらです。

『Alive』のMVとは一転、カラフルなMVで可愛らしい安室さんが印象的でした。要チェックです！