LiSAの11stシングル「Catch the Moment」の歌詞を紐解く

かけがえのない『キミ』とたくさんの時間を共有していく内に、『キミ』と『僕』が別個の存在のように感じられなくなる瞬間ができる、ということでしょうか。

合わせようというつもりもなく息が合い、そんなときに嬉しくなるのは、パートナーとしての絆を強く感じられるからでしょう。

そんなふとしたかけがえのない瞬間を、これからもずっと続けていくことができるだろうかという期待や希望が表れています。

先ほどと同じフレーズが繰り返されます。

どれほど命を燃やしても、世界が無情なことに変わりありません。

どんなに『キミ』との時間を愛しみ大切に思ったとしても、やがて終わりはやってくるのです。

けれど『僕』は『逃がさないよ』と強い宣言がします。

『キミ』と過ごすかけがえのない瞬間をこの手につかんで放すものかという決意があります。

先ほど見た歌詞にこのフレーズがありましたよね。

これを実行してやろうという強い思いが、『逃がさない』という言葉に込められているのではないでしょうか。

大切な瞬間を決して逃すものか、取りこぼしてなるものかというかたい決意が感じられます。

かけがえのない存在である『キミ』との時間を、少しでも長く続けていくために『僕』は一秒一秒、一瞬一瞬を大事に生きていくのでしょう。

どんなに迷いなく前へと突き進んでいったとしても、大切な瞬間をどれほど軽んじることなく慈しんだとしても、いずれ終わりは来てしまうのでしょう。

それでも終わりを嘆くことなく、決して悔いることのないように、大切なものを大切だと間違えることなく認識して生きたいものです。

立ち止まって、後ろを振り返って、戻りたいと願ってしまうことは決して珍しくはないことです。

それでも眼差しは前へ、未来へと向けて、あしたの自分に誇れるように、今この瞬間を大切にしようと、今の自分を見直すことを促してくれているようですね。