激しい怒号に込められたメッセージ
太陽の下 おぼろげなるまま
右往左往であくびして死ね
出典: 奴隷天国/作詞:宮本浩次 作曲:宮本浩次
奴隷天国とは何?誰へ向けて歌った曲?
同情を乞うだけの人
太陽の下 おぼろげなるまま
右往左往であくびして死ね
オロオロと なんにもわからず
夢よ希望と同情を乞うて果てろ
出典: 奴隷天国/作詞:宮本浩次 作曲:宮本浩次
冒頭の歌詞。
怒りの矛先となっている人がどんな人なのか見ていきましょう。
太陽の下とは、おそらく温かく過ごしやすい場所。
おぼろげという表現ははっきりとしない、ふらふらしている状態と受け取れるでしょう。
どこへ行っていいのかわからず右往左往し、何もせずあくびばかりしている状況。
そんな現状に困ってはいるが、やぶれた夢や希望を嘆き、同情ばかり乞うている。
歌詞からはそんな様子が浮かんできます。
これらの情報を組み合わせてみましょう。
すると、努力はせず、文句や不平ばかり言って楽な環境にずっと身を置いている人と解釈できます。
そんな人に対し、死ね、果てろと投げかけられる一見辛辣な言葉。
生まれた時から奴隷天国
Ah 生まれたときから そう何をしてきた
Ah 生まれたときから そうさ
奴隷天国よ
出典: 奴隷天国/作詞:宮本浩次 作曲:宮本浩次
「奴隷天国」という言葉が出てきました。
ここではまだその言葉の真意はわかりません。
しかし、どうやら奴隷天国は生まれた時から始まっているようです。
この生まれた時からの真意についての考察は後にしたいと思います。
甘ったれるな
繰り返される負の連鎖
なんにもよう できずによう
オロオロオロオロ 茫然と立って果てろ しかばねめ
ああ 無理を承知でまた
繰り返されるしかばねどものいいわけ
出典: 奴隷天国/作詞:宮本浩次 作曲:宮本浩次
ここでは冒頭と同様、何もできずに立ち尽くし指をくわえている人がいます。
そんな人を怒りとともに現した言葉は、「しかばね」。
しかばね(屍)=死体という意味ですので、魂を失い眠る死人ということですね。
激しい表現ですが、死人のように何もすることができないという意味と受け取ることができます。
そんな人たち(しかばねども)が繰り返すのはいいわけばかり…。