前半の掛け合いの最後はこの一言で締めくくられています。
思えばここ数年、著名人の不倫のニュースを耳にする機会が増えましたね。
賢明なオトカケ読者の皆様であれば、心当たりが浮かばれたことでしょう。
もし「不倫」と聞いて自分に心当たりがある方はどうか穏便に解決されることを祈っています。
その問題を何とか出来るのはあなただけ…あなた以外はあなたじゃないですからね!
…少し話が脱線しましたね。(笑)
しかし、この一言ようにチクリと刺さる内容。
Creepy Nuts特有のひねくれた毒は健在のようですね。(笑)
「評価される」恐怖
知名度が上がるのも楽じゃない…
いつでもフレッシュか古いかってふるいにかけられ震えてる Night and Day
出典: メジャーデビュー指南/作詞:R-指定 作曲:Shingo Suzuki
こちらがサビの部分にある1節になりますが、切実な告白ですね。
SNSの発達や定額制音楽配信サービスの普及の弊害とも言えるでしょう。
昨今はアーティストが個人的に情報を発信しやすくなった世の中でもあり、僕達も手軽にそれを受信出来ます。
色んな情報を手軽に入手出来ることは、受け手にとっては喜ばしいことです。
しかし、発信する側にはそれ相応の負担はかかってしまいますよね。
そのなかで少しでもリスナーの記憶に残ろうと奮闘するCreepy Nuts。
彼らの一抹の不安が込められている1節です。
そもそも比べるべきモンじゃねえモンにラベル貼られて売られてく Night and Day
出典: メジャーデビュー指南/作詞:R-指定 作曲:Shingo Suzuki
情報が増えれば比較が出来るようになります。比較が可能になれば優劣が生まれます。
この1節はそんな音楽が「芸術」から「商品」に変わっていくことへのアンチテーゼでしょうか。
もし仮にそうであるなら、この曲は自身のメジャーデビューを利用した最大の自虐ネタである。
そんな解釈も出来そうですね。(笑)
出陣!Creepy Nuts!
それでも彼らは止まらないぞ
知ったふりしろ一見さん
RとDJ松永見参
いい感じめちゃいい感じ これが
一般人のHIPHOPSH*T
ピーク過ぎたら使い捨て
猥褻な歌は歌い辛ぇ
Nuts握りしめいざ出陣
出典: メジャーデビュー指南/作詞:R-指定 作曲:Shingo Suzuki
いくら自虐ネタといっても、彼らもピエロになる為にメジャーデビューした訳では無いでしょう!
上記の歌詞はサビの後半部分に当たります。
評価され、貶される世界かもしれませんが、そこに攻め込む姿勢が綴られていますね!
絶妙な言葉のトリックアート
ここの部分の歌詞、そのまま読んでも意味は伝わりますよね。
しかし、ある絶妙なトリックが仕掛けられていること、皆さんは気付かれましたか?
それぞれの行の最初をアルファベットに置き換えると...。
「知った~」=C
「Rと~」=r
「いい感じ~」=e×2
「一般人の~」=p
「猥褻な~」=y
「Nuts~」はそのまま、Nuts。
Creepy Nutsという単語が浮かび上がってきますね!
一回聞いただけではとても気付かないような小ネタです。(笑)
しかしこういった小ネタを盛り込んでくるR-指定さんのセンスに脱帽です。
上手いことを言って、座布団を1枚。
みたいなやり方のCreepy Nuts、今後も目が離せません!
メジャーデビュー指南、実はちょっとした問題児!?
ようやくメジャーデビュー!のはずが...?
今回ご紹介した「メジャーデビュー指南」ですが、ちょっと悲しい経緯を辿った作品なんです。
収録されているのは「高校デビュー、大学デビュー、全部失敗したけどメジャーデビュー」です。
こちらの作品、当初発売される予定が大幅に延期してしまった作品なんですね。
彼らは本当に女優と浮気した訳でもなく、怪しいクスリに手を出した訳でもありません。
それでは、何故そのような事態になってしまったのでしょうか?