人間とボカロの新感覚デュエットロック!

みきとP【ロキ】歌詞の意味を考察!生き抜こうと足掻くのはなぜ?曝け出した先にあるロックンロールとは?の画像

2018年にみきとPさんが公開した最高にロックな楽曲「ロキ」

公開された当初から大きな話題をよび、2018年を代表する人気ボカロソングとして一気に知名度をあげました。

本記事ではそんな「ロキ」に込められた魅力を詳しく解説していきましょう!

まず、みきとPさんはこの曲について以下のようなコメントを残しています。

リンとROCKしてます。Enjoy!

出典: https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/37319.html

この楽曲は、みきとPさんの声とボーカロイドの鏡音リンの声を掛け合わせて作られた作品。

人間とボーカロイドがデュエットしながらロックを歌うという新感覚の楽曲になっているのです。

ツインボーカルの曲になっているため、歌い手さん同士でコラボをしてカバーされることが多い楽曲となっています。

また、10代の若者を中心に、定番のカラオケデュエットソングとしても人気を集めているのです。

シンプルだけどクセになる話題のPVもチェック!

「ロキ」の公式PVで登場するイラストは、有名絵師のるこるさんという方が手がけています。

るこるさんといえば、人気楽曲をたくさん制作しているHoneyWorksの作品でも大活躍していた絵師さん。

「ロキ」のPVでは、地図や天気図(?)のような紙で顔を隠したバンド少年のイラストが登場。

後ろには人形やぬいぐるみや時計、写真、電話などさまざまなガラクタが雑多に並べられており、ロックな印象が伝わってきます。

最初から最後まで、このイラスト1枚のみでPVが進んでいくのですが、なぜか見れば見るほど気になってくる…。

…そんな不思議な雰囲気をもつPVとなっています。

ミュージシャンとして生き抜くことを教えてくれる熱い歌詞を解説!

「ロキ」の歌詞は一見難解で、意味が分かりにくい内容になっています。

しかし、ひとつひとつの歌詞を読み解いてみると、とても熱いメッセージが込められていることが分かるのです。

音楽の道を志しており、バンドマンとして頑張っている若者に向けた歌詞をさっそく見ていきましょう。

1番の歌詞

主人公はバンド活動を熱心にやっているサブカルボーイ

さあ 眠眠打破 昼夜逆転 VOX AC30W
テレキャスター背負ったサブカルボーイがバンド仲間にやっほー

出典: ロキ/作詞:みきとP 作曲:みきとP

冒頭から専門用語などがたくさん登場していますね。

まずはそれぞれの単語の意味から解説していきましょう。

眠眠打破:エナジードリンクの一種。

VOX AC30W:エレキギターなどの音を出すときに使うアンプの一種。

テレキャスター:ギターの一種。

以上の用語の意味を踏まえた上で歌詞を読んでみると、主人公はバンドマンであることが分かります。

眠眠打破を飲みながら昼夜逆転の生活をして、音楽活動をする主人公。

自分でサブカルといってしまうほど、主人公はまさにイマドキな感じの若い男性なのでしょう。

バンドを一緒にやってる仲間に向けてやっほーと気軽に挨拶するのは、この主人公にとって日常の光景なのだと思われます。

なぜアルバイト先に行くと根暗になってしまうの?

アルバイトはネクラモード
対バンにはATフィールド
“人見知り”宣言で逃げる気か BOY

出典: ロキ/作詞:みきとP 作曲:みきとP

バンド仲間には明るく挨拶する主人公ですが、アルバイト先に行くと根暗になってしまうようです。

「ATフィールド」とは「新世紀エヴァンゲリオン」に登場する言葉で"どんな人でももっている心の壁"のことを指します。

親しい仲間にはフレンドリーに接することができるけど、そうではない相手には壁を作ってしまう…。

そんなイマドキの若者らしい特徴を主人公ももっているのでしょう。

主人公は「自分は人見知りだから…」と言い訳をしているようです。

しかし、心の奥底で「言い訳をして逃げてないだろうか?」と自問自答しています。

主人公に向けたみきとPさんのメッセージ