ここでとうとう、楽曲タイトルにもつけられている『発明家』という単語が登場しました。
ここで発明家という言葉が指しているのはまさに、主人公含む反抗期の少年少女たち。
その湧き上がる好奇心をうまく動かせば、彼らはエジソンにも勝る大発明家になれる。
それほどまでに、主人公たちの好奇心の大きさは大切にすべきものなのです。
エジソンだって、周囲の大人たちに「イカれた子ども」のように扱われながらも、決して諦めませんでした。
だから反抗期だって中二病だって関係ない!
自分の好奇心を追求し続け、失敗を繰り返しながら成功に近づいていけばいいのです。
それまで1人で燻っていた少年少女たちはパレードに参加したことで、大切な仲間を手に入れました。
もう孤独ではありません。その心強さは、彼らの好奇心に拍車をかけたのでしょう。
引用部分最後にもある通り、非常に前向きに突き進もうとする姿が印象的ですね。
日々塗り替える
思い出の空席待ちをする気はないから
有無を言わせず過去を超えてく
綺麗事なんかじゃない!
出典: 発明家/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
面白い比喩表現が登場していますね。これはいったいどういう意味でしょうか。
人の記憶は常に上書きされ続けています。
しかしそうは言っても、インパクトの小さい出来事に関する記憶は薄れがちです。
「空席待ち」とはつまり、「より印象に残ることが起こるのを待っている」ということ。
しかし主人公にとって、いつ起こるかもわからないそんなことを待ち続けている暇などありません。
であれば、待たずに自分からそんな記憶を作ってしまえばいい。そう考えたのでしょう。
いつか起こる刺激を待つのではなく、自分の手で自分の人生に刺激をもたらす。
とても格好いい人生観ですね。
発明家に必要なこと
その1:受け入れる心
誰もが明日の発明家 研究結果は
強い人ぶりたいだけの弱い自分の向こうだ
ラブミーテンダー ラブユーエンダーイアー
ルールもジンクスも覆していつかはジーニアス
さあ行こうか Ah
出典: 発明家/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
人は誰でも弱い部分を秘めています。
もちろん多くの人がプライドを抱えて生きていますから、その弱さを曝け出せずにいたりするものです。
本当は誰かに頼りたいのに…本当は誰かに泣きつきたいのに…それができず、強がってしまうこともあるでしょう。
しかし好奇心を追及した先のゴールは、その弱さを乗り越えなければ見えてきません。
先ほどの歌詞にもあった通り、失敗を繰り返すことも1つ重要なことなのです。
その2:反骨精神
そして一歩先に進むために必要なことがもう1つ。
それが引用部分後半にあるとおり、大人たちが決めた世間の決まり事をひっくり返すこと。
いつまでも規則や常識などに囚われていてはいけません。
反旗を翻せる者だけが、その先にある大きな夢、大きな希望を勝ち取ることができるのです。
何度でも立ち上がれ!
まだまだこれから
止めないで
反抗期のパレード
列をなしたロボット
禁止や規則で縛り付けてるエセ平和に
誰もが愛想尽かしている
起死回生くわだてている
今この世界で生きている
誰もが明日の
そして未来の発明家 研究結果は
独りで悩んでいた冴えない夜の向こうだ
発明家 絶対そうなんだ
何度も何度でもつまづくから僕らはジーニアス
さあ行こうか Ah Yeah
La La La…
出典: 発明家/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
最後の歌詞です。
引用部分3行目にあるロボットとは、思考をやめ世界の常識に縛られた大人たちのこと。
パレードをしながら自由気ままに歩き回る主人公たちとは正反対の存在です。
もちろん世の中がロボットだらけなら、ルールもモラルも守られた理想の世界が創られるかもしれません。
しかしそんな世界は、まったく面白みがないのです。
パレードの中で踊り狂う主人公はもちろん、もしかするとそのロボットの中にだって…。
そんな世界に反旗を翻したい人たちがたくさんいるのでしょう。
そんな人たちは自分自身の感情に素直に従って、そこから飛び出すべきだとこの楽曲では歌っています。
何度失敗したって構わない。何度もやり続けることが成功への近道です。
成功することがスゴイのではなく、成功に向けて失敗を繰り返せるからスゴイのかもしれませんね。
反抗期の子どもたちに向けた楽曲に見えて、現在地で燻っている大人たちにも刺さる楽曲『発明家』をご紹介しました!
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