世界が崩壊する光景が描かれていますね。
こちらの歌詞を見るに、『マヤ歴の予言』に基づく絶対的な力が働いているように読み取れます。
見方を変えれば単なる自然災害とも読み取れますね。
終焉を迎える世界の中で「どうしてこうなってしまったのか?」と原因を探っています。
この異常現象は神が引き起こしているのではないか?
では、なぜ神はこのようなことを起こすのか?
歌詞を読み進めていきましょう。
残されたわずかな時間
『世界の終わり告げる時計』針は残り5分を指したって!?
そしてまた大地が揺れ これがその前兆だと言わないでくれ
出典: doomsday clock/作詞:林 保徳 作曲:林 保徳
これは前述した2012年時点の世界終末時計の時刻ですね。
「大地が揺れ」…というのは東日本大震災のこと。
2011年3月に発生したため、アルバム発売の1年前になります。
当時、大震災を世界滅亡の前兆としてとらえる話が飛び交っていました。
日本国内にいる人からすると、とてもそんな噂話をする気分にはなれなかったと思います。
しかしひっそりと、「このとんでもない災害は前兆だ」と囁かれてもいたのです。
神に許しを請う
大気の侵食 緑の伐採 許したまえ 許したまえ
幸故に…富故に…我等は求め過ぎた?
出典: doomsday clock/作詞:林 保徳 作曲:林 保徳
神の怒りと捉えた人々は、自らの罪を懺悔し始めました。
人は生き残るために文明を発展させましたね。
自然界での競争はいつしか、人間同士の競争へと変化。
貧富の差が生まれ、富への欲求は環境破壊を引き起こすこととなりました。
それが「幸せ」を追求した結果です。
様々なところでこの問題は物議を醸(かも)していますね。
このことをあえて歌詞に入れているのにはどんな意味があるのでしょうか?
問題に目を背けず、向き合ってほしい。
そんな願いが込められているのではないでしょうか。
混沌としていく世界
降り注ぐ不可解な雨
『世界の終わり告げる時計』針は残り5分を指したって!?
そして黒い雨が降った まるで世界の終わり告げるかのように
出典: doomsday clock/作詞:林 保徳 作曲:林 保徳
「黒い雨」とはどんな意味でしょう?
原爆が投下されたときに降り注いだ「黒い雨」は有名ですね。
有害物質が多く含まれており、それを浴びた結果、健康被害をもたらしたともいわれています。
この歌詞で歌われている雨が同じものかは分かりませんが、深刻な雨であることは間違いないでしょう。
慌てふためく人間
Five minutes to go on the doomsday clock
【世界終末時計が残り5分になりました】
Why did it end up like that? 【どうしてこうなった?】
Prediction or Fate? 【予言か運命か?】
出典: doomsday clock/作詞:林 保徳 作曲:林 保徳
このラップパートでは慌てふためく様を表現しているのでしょう。
ここまで歌われたフレーズが集約されているようですね。
「人類滅亡」の予言のせいなのか?
それとも人間の行いが神を怒らせたのか?
偶然の一致
Two, zero, one, two adds up to five 【2+0+1+2=5】
tick-tack. tick tick tick tick. 【チクタク チクタク】
You only have five minutes left. 【残り5分しかないよ?】
出典: doomsday clock/作詞:林 保徳 作曲:林 保徳
「2012」に含まれる数字を全て足すと「5」になります。
これは『世界終末時計』の示す「5分」と偶然にも一致。
残された時間が少ないことを、ここでは明示していますね。