【SAYONARA/SAKEROCK】MVに涙するファン続出！ラストアルバムも解説！コードあり♪

SAKEROCKは2000年から2015年までの間、活動したバンドです。主にインストルメンタル、つまり歌詞・ボーカルのない曲を奏でます。

邦楽インストルメンタルバンドの中でも地味に根強いファンがいて、MVの「妙ちきりん」加減では並ぶものがないバンドでした。

脱退した者、加入した者がいたSAKEROCKの最終メンバーは次の5人です。

メンバー5人ではじまり、4人になったり3人になったりしながら、SAKEROCKは5人でおしまいを迎えました。

リーダーの星野源は「5人で同時に終われることが、本当に嬉しい」と公式webサイトでコメントしています。

星野源は2010年からソロ活動をはじめ、そちらでも人気を博していました。アーティストとしての活動以外にも、俳優や文筆家としての活動もあり、現在も活躍中です。

デビューから解散までドラムを叩き続けた伊藤大地は、キーボードの野村卓史と2004年に結成したユニット、グッドラックヘイワでの活動を続けています。

野村卓史と入れ替わりに加入した「ハマケン」こと浜野謙太。フロントマンを担当していた浜野は2007年にファンクバンド「在日ファンク」を結成、活動しています。

その一方で、星野同様に俳優などもこなしています。テレビ地上波のバラエティ番組に出演することも。

ベースの田中馨は「Hei Tanaka」名義でソロ活動をしているほか、2011年にSAKEROCKを脱退したのちに伊藤と結成したグッドラックヘイワで活動しています。

どのメンバーも「SAKEROCKの」という枕詞なしに活躍できる場を持っています。

先に述べましたように、5人は5人それぞれに、SAKEROCK以外の場所で充実した活動をするようになりました。

SAKEROCKでなければできないことも見つかりづらくなりました。

SAKEROCK以外の活動が充実するあまり、SAKEROCKとして活動することが難しくもなりました。

だから、解散。最後に5人で楽しく演奏してお別れしよう。

そのような理由で、SAKEROCKは5人で解散しました。2015年のことでした。

喧嘩別れではなく、売れないからでもなく、やりたいことができないからでもなく。そういったネガティブな理由ではなく、メンバーの一人一人のやりたいことが稔ってきたための、幸せな解散です。

「SAKEROCKの新譜」が聴けなくなったことは寂しいことですが、今後は5人それぞれの音楽を楽しみにしたいですね。

SAKEROCKというバンドは、インストルメンタルという音楽の特性上、歌詞による語りがない分、MVにやたらと語らせます。語らせすぎてよく分からないものができてしまったりします。

「大いなる悪ふざけ」とでも言いましょうか、ふざけることを仕事としていた感もあるSAKEROCKのMVは、これ以上ないというほどの悪ふざけが詰まっていました。

真面目に、実直に取り組まないと生まれない悪ふざけです。真剣な悪ふざけが生み出したものの最たるものが、「ホニャララ」のMVです。

まずは、このMVをおしまいまでご覧ください。

3rdアルバム「ホニャララ」に収録されている「ホニャララ」という曲のMVなのですが、「MVです」と言われなければ分からないほどの徹底した国営放送のパロディ振り。

生半可なふざけ方ではつくり得ない映像作品です。画面左肩の時刻表示が中途半端な時間からはじまっているのも国営放送らしくて、つくり手のこだわりが窺えます。

大変な力作であることは間違いありません。力作すぎて2009年のSPACE SHOWER MUSIC AWARDSでBEST CONCEPTUAL VIDEOに選ばれてしまっています。何ということでしょう。

2ndシングル「会社員と今の私」から「会社員」、そして「今の私」という2曲を取り上げたMVもまた、注力する部分が明後日の方向です。

2008年にリリースされた「会社員と今の私」というシングルは、これ自体が少し斜め上を向いた感じのもので、次の3つのトラックから成っています。