自分に対しての疑問
印象にさえも残らないような
ごく普通の味じゃ 満足できやしないグルメなんだよ
いい人ってことは どうだっていい人だ
変わり者ばかり いつも惹かれてしまうのはなぜだろう?
出典: ゴルゴンゾーラ/作詞:秋元康 作曲:BASEMINT
ここからは2番のAメロパートです。
ここでも、歌詞の主人公は普通じゃダメだといいます。
そして2行目では自分を食通であると表現しているのです。
これが恋愛を食べ物に例えていると考えると、彼女は恋愛経験が豊富なのだと分かります。
今までの経験から、普通の人では物足りなくなってしまったのでしょうか。
しかし、4行目ではそんな自分に対して疑問を持ってもいるようです。
好きになる人はいつも独特な人ばかり。
その理由は自分でも分かっていないようなのです。
予想通りの展開はつまらない
付き合ってみたって 予定調和でしょう?
人気者の人たち
もっとアクが強い人と喧嘩をしながら
面白がりたい
出典: ゴルゴンゾーラ/作詞:秋元康 作曲:BASEMINT
ここからBメロです。
歌詞の彼女は、世間でいうイケメンのような万人ウケする人には興味がないのでしょう。
予想通りのことしか起こらないような恋愛よりハプニングを求めているのかもしれません。
交際相手には、内面的な面白さを求めていることが分かります。
そして、3行目では喧嘩という言葉が出てきているのです。
普通なら争いは避けるはず。
しかし、それさえも楽しみたいという彼女の姿勢が垣間見えます。
主人公の彼女が、少し小悪魔的な女性にも感じられる表現です。
自分だけが分かればいい
主人公にとっての心の拠り所
ゴルゴンゾーラ だけが 心を満たしてくれるの
眉を顰(ひそ)め苦手だって敬遠されれば最高
どんどんハマる 私 ここから抜け出せない
わかる人だけわかっている そんなチーズに恋してる
出典: ゴルゴンゾーラ/作詞:秋元康 作曲:BASEMINT
ここから2番のサビパートです。
ここでは彼女にとっての心の拠り所が「ゴルゴンゾーラ」であるといっています。
これは勿論、隠喩でしょう。
癖のある「ゴルゴンゾーラ」のような人。
そんな人がいることで、彼女は落ち着いて生活を続けられる。
2行目では周りからは好かれない、そんな人の方が良いのだと思っていることが分かります。
そして3行目「どんどん〜」という部分で分かるのは、その独特さの虜になっていること。
4行目は、その良さに気づいている自分に対しての言葉でしょう。
誰かに共感を求めるのではなく、その良さを知っているのは自分だけ。
そういう恋が彼女にとっては最良のもののようです。
Cメロ
モッツァレラ 嫌いじゃないけど
ノーマルじゃ物足りない
誰からも好かれてちゃ
一人占めできない
出典: ゴルゴンゾーラ/作詞:秋元康 作曲:BASEMINT
そして、ここではそんな彼女の気持ちが一番分かりやすく書かれています。
1行目「モッツァレラ」という言葉は、一般受けするような男性を指しているのでしょう。
万人ウケするチーズの種類の隠喩として描かれています。
今までの歌詞は、どこか強気な印象を受ける言葉が多く登場していました。
しかし、この3〜4行目の歌詞では柔らかで乙女な一面が垣間見えます。
その乙女さは、独占欲ともいい換えられるもの。
自分だけで立っていられるような強い女性と思いきや、実際は恋人の支えを必要としています。
彼女にとって「ゴルゴンゾーラ」を好む理由は、ここにも隠れていました。
主人公にとっての恋愛哲学
生きる意味にさえなり得る恋愛
ゴルゴンゾーラ みたい 癖のある人が好きなの
刺激的な恋をしなきゃ生きている価値がない
出典: ゴルゴンゾーラ/作詞:秋元康 作曲:BASEMINT
そしてラスサビへと向かうわけですが、その歌詞は1番と同じものとなっています。
この歌詞で何度も登場するのはこの2行の歌詞。
ラスサビ前には、この部分だけがリフレインしています。
特に特徴的なのは2行目「生きている〜」という部分です。
ここでは彼女にとって、恋愛が大きな比重を持っていることが分かります。
そして、この興味というのが彼女にとっての恋愛に対する哲学にも繋がっているといえるでしょう。