ゆずれない想いがある
想い通りにならない事が
多いのは今に
始まったわけではない
でもできるなら
あの子の事だけは
神様仏様なんとか
なりませんか
出典: 恋/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
「平凡な男子」というポジションにいると、恋が叶うことばかりではないでしょう。
むしろ、うまくいかないことの方が多いのではないでしょうか。特別スポーツができるわけでもない、頭が良いわけでもない…そんなキャラでは目立って活躍できるチャンスが少なく、美味しいところを他の男子にゆずってしまう場面も多くあります。
そんなうまくいかないことばかりの中でも、君への気持ちだけはゆずりたくない。そんな意地が見えます。
「好きな気持ち」は自分でもどうしようもありません。ある意味で諦めが悪いとも言えるようなひた向きな想いに共感してしまいます。
君の頭をなでて君が笑って
そんな日を描いてはまた
今日が終わる
出典: 恋/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
強い想いを言葉にできないまま、頭の中を巡るのは都合のいい想像ばかり。
そんな空想は一時的には楽しくても、結局はむなしくなるだけです。
手の届かない「君」に想像の中で触れるだけで、「また今日が終わる」と毎日を過ごしてきたのでしょう。
また結局踏み出せなかった、と焦りばかりが増していきます。
本当に知りたいのは君の気持ち
君の好きな映画も
好きな食べ物も
誕生日も全部
全部知ってるけど
でも毎日君が何を願って
誰を想っているのかも
結局 大事なとこは
何も知らずに
それでもずっと
本当にずっと
出典: 恋/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
一方的に「君」のことに詳しくなっていく。傍から見ると少し怖くも見える一面ですね。
ちょっとストーカーチックな気もしますが、それでも本人にとってはあくまで純粋な恋心があってのことなのでしょう。
好きだからこそ、その会話がつい耳に入ってしまったり、「君」のことについて誰かからふと聞いたり…あれこれ情報を手に入れる機会は日常の中に意外と転がっているものです。
でも、そんな表面的な「君」のことを知っても、本当に知りたいことは分かりません。
君の想いは、本人の口からしか聞けないのです。
そして、それを聞くためには、まず自分の想いを打ち明けなければいけません。
踏み出す勇気がないから「大事なとこ」を知ることができず、それでも想い続けます。
結末は分からないまま
きっと
誰より君を想ってるのは
今日も明日も僕だから
ずっと
好きだって事を言わないと
会えなくなる前に(はやくしないと)
言えなくなる前に
その手を
出典: 恋/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
1番と同じサビのくり返しで終わる歌詞は、結局「僕」が何も言い出せないままの場面で結末を迎えます。
卒業して別れるときまでに想いを伝えることができたのか。それは分からないままです。
そんなじれったい結末が聴く人をもどかしい気持ちにさせます。
でも、もし「僕」が何も言えないまま終わったのだとしても、それもまた青春の1ページではないでしょうか。
想いを秘めたまま卒業していく、というのも切なくてなんだかノスタルジックで、将来思い出になるように思えます。
まとめ
「恋」は、切ないまま終わる片想いの歌です。
繊細でもやもやする描写が、リアルな情景を聴く人の頭の中に浮かび上がらせます。
青春の中にある恋心をそのまま持ち出したような、気持ちを強く揺り動かす歌詞です。
甘酸っぱい恋の気持ちを思い出させてくれるback numberの「恋」、是非一度聴いてみてください。
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