「プログラムcontinued」はファンへのメッセージソング?
我が道をゆく孤高のスリーピース・ロックバンド、「UNISON SQUARE GARDEN」。
今回は彼らである所以ともいえる楽曲、「プログラムcontinued」をご紹介いたします。
速いリズム、少々難解な日本語や漢字。
一貫してブレることのない音楽スタイルは、万人受けするものではありません。
伝わる人には突き刺さり、虜になること間違いない楽曲です。
アルバム『DUGOUT ACCIDENT』に収録
2015年7月にリリースされた、ベストアルバム『DUGOUT ACCIDENT』に収録されています。
結成10周年を記念して制作されました。
同アルバムに収録の「フルカラープログラム」は、「プログラムcontinued」への続編とされています。
アルバムも通してお聴きいただけば、さらに「UNISON SQUARE GARDEN」の魅力に触れられるでしょう。
夢見る理由は?「プログラムcontinued」を余すところなく徹底解説!
結成15周年に再発表した、「プログラムcontinued(15th Style)」です。
多少歌詞はバージョンアップされていますが、リズムは変わりません。
依然変わらない「UNISON SQUARE GARDEN」の虜になってください。
「虹」みたいなあの頃
さも当然のように悲しみは今日もやって来て
ひょっとしたら日増しに ほら 大きくなって 重たくなってしまう?
ああ 焦りそうな東京ジャングル 足をとられてしまいそうだよ
でも当然のようにって心の奥が疼いてる
あの日に見た虹みたいな音楽だって変わらず鳴ってるよ
あれは流星が降り注ぐ前夜 確かそんな日の出来事で 現時まで進行形
出典: プログラムcontinued/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也
誰にも何の前触れもなく不幸は訪れてきます。
重いこと軽いこと、大小違えど辛い気持ちにはなりたくないものです。
ただなんとなく生きていると、自分では気づかないあいだに背負わなくてよいモノまで抱えこんでしまう。
「悲しみ」という荷物をいくら捨てても、次から次へと辛いことがやってくるといっているのでしょう。
大都会の東京。良くも悪くも多種多様な人種が集まっています。
雑踏の街ではうかうかしていると、自分がもつ概念が殺され飲み込まれてしまうのです。
昨今SNSが主流になり、ついつい周りに賛同し流されることの多い現代社会。
決してそうなるものか、と抗っているのでしょうか。
東京へ出てくる前からよく聴いていた音楽は、どこで聴いても同じだといっています。
あるいは、「UNISON SQUARE GARDEN」を結成した当時のことかもしれません。
「虹みたい」と当初の自分達をなぞらえているのでしょう。
音楽に対する気持ちはあの頃と変化することなく、輝きを失わず今でもキラキラしているよ。
生きていれば雑多なことばかり。
前見て行けるところまで突っ切ろう!そういっているのではないでしょうか。
伝えたい人とは?
一見に関係ないことを大声で歌ってきたんだ
沢山の人が首をかしげてきたけれど
出典: プログラムcontinued/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也
ここで、「UNISON SQUARE GARDEN」のメンバー3人がよく口にする言葉を思い出すのです。
インタビューなどで音楽について、「伝わる人にだけでいい」と語っています。
孤高の音楽スタイルを貫くがゆえでしょう。
しかし逆に言えば、「伝わる人には伝えたい」とも捉えることができます。
自分達の音楽は1度や2度聴いただけでは分からない。
もっと多くの人達へ伝えるために歌うことを続けている、とも感じとれませんか?
結成当時は音楽性を認められず、広く理解されなかったことを揶揄しているのです。
いい歌もあるのだから1曲だけで判断してほしくない、と訴えかけているのではないでしょうか。
出逢いが全て
ああ それでもまだちっぽけな夢を見てる
目立たない路地裏で超新星アクシデントみたいな事
何気ない歌で何気ない記念日をお祝いしたら
ああ 気ままに行こうじゃない きっと何も変わらないけれど
多分 continued
出典: プログラムcontinued/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也