どんなにメジャーで売れ、環境が良くなってもやりたい音楽は変わらない。
キャパの大きな会場は好まないバンドでも有名です。
小さなライブハウスでも、自分達の音楽パフォーマンスは決して負けないといっているのでしょう。
ともすれば、大きな会場より距離が近く伝えたい人へ届きやすいといっています。
自分達の歌を知り、音楽を理解してくれるなら一緒に時間を分かち合いたいのです。
「UNISON SQUARE GARDEN」と出逢った人、その日が誕生日だと伝えたいのでしょう。
皆で誕生日を祝おう!それが自分達の糧となり変わらず突き進んでいけるといっています。
遠い記憶
長い年月...
耳を塞いだあの日から4000日くらい歩いてて
ふと立ち止まり 振り返れば 随分 遠く 遠くまで来たみたい
今は ちゃんと世界の音もちょっとは聞こえてるよ 聞こえてるけど
時々は聞いていないフリ
出典: プログラムcontinued/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也
デビュー当時、若さゆえ音楽スタイルを曲げず理解されるまで時間がかかりました。
周りからあれこれ言われることに嫌気がさした様相を表しているのでしょう。
4000日とは、1stシングル「センチメンタルピリオド」から数えた日数です。
バンド結成後すぐに制作した楽曲でもあり、想いいれの強い作品であることがうかがえます。
あれから10年という月日が経ち、気がつけばこんなに続いていたのか...。
こんなに続けるつもりはなかったか、続くとは考えていなかったとも感じてしまいます。
それは、伝えたい音楽が受け入られないかもしれないという不安もあったのではないでしょうか。
本当は聞きたくない周りの声も、今では時折聞き入れるといっています。
現在では、その都度要領よく耳を傾けようとしているのです。
変わらないスタイル
乱暴な真相めいたこと 頑固意固地ってきたんだ
あんなやつらには気づけそうもないだろう
出典: プログラムcontinued/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也
自分達は一貫して音楽スタイルを曲げず、今日まで守ってきたといっています。
こっちは聴いてほしい人だけに向けてメッセージを送っているんだ。
誰が聴いても分かりやすい音楽しか提供できない連中には、どうしたって分からないといっているのです。
ファンへのメッセージ!
それでもまだ消えそうな声を聞いてる
泣きたくて泣けなくて無理やり笑っちゃう君の声を
だけどストレンジャー 味方なんかにはなれないけれど
ねえ 挫けていいんだよ 秘密基地で会う約束をしよう
出典: プログラムcontinued/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也
自分達を受け入れてくれているファンに向けたメッセージなのでしょうか。
先述の「誕生日」を祝ってくれているあいだは、ファンとして喜怒哀楽を表現してくれる。
「でもお開きになれば他のバンドになびくのでしょ?」と、すこし意地悪をしているのかもしれません。
とはいえ、あえてファンを突き放すような冷たいフレーズが飛び交っているように思えてしまいます。
ですが4行目の歌詞で、しっかり回収作業をしているのです。
一旦離れても帰っておいで、といっています。
自分達はいつまでも変わらないから帰りを黙って待っているよ。
アレには絶対なりたくない...!
未来保証のサイコロを投げたけど きっと何もわからないまま
出典: プログラムcontinued/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也
今うまくいっているとはいえ、黙殺しては先はないということです。
現状に甘えず油断するな、とも感じとれます。
数多のバンドやアーティストが存在する日本の音楽業界。
「UNISON SQUARE GARDEN」というサイコロは、未来永劫変わらず同じ目をだそう。
その時々でスタイルを変化させる、カメレオンのようにはなりたくないといっているのです。