8thシングル 太陽のナミダ
「太陽のナミダ」(たいようのナミダ)は、NEWSの8枚目のシングル。2008年2月27日に発売された。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/太陽のナミダ
デビュー5年目にリリースした8枚目のシングル「太陽のナミダ」。
6人体制での活動となり再出発を宣言してから約1年。
グループとして様々な葛藤があった時間を乗り越え発表されたのがこの曲です。
初の東京ドーム単独公演も果たし、まさに新生NEWSとして彼らは華麗な飛躍を遂げていきます。
そんな飛躍の起爆剤になった1曲といっても過言ではないでしょう。
お互いに惹かれあい、恋心を抱きながらも「あるもの」が邪魔をして先へ進むことができない。
そんな秘密の恋に悩むふたりの切なさを歌ったラブソングです。
ラブソングといっても、「太陽のナミダ」は悲恋のラブソングなのでしょう。
決して叶うことのない、秘密の恋の結末はどこへ行き着くのでしょうか。
歌詞を独自に紐解きます。
迷いと葛藤
雨
眠れぬ夜 寝返りをうつ
つかの間の夢を見ていた
聞こえてくるのは たぶん雨の音
出典: 太陽のナミダ/作詞:カワノミチオ 作曲:カワノミチオ
決して実ることのない、哀しい恋に眠れない夜を過ごしています。
静まり返った独りの部屋に響き続けるのは、うるさいくらいの雨の音なのでしょう。
ここでの音とは、ふたりの恋を阻む障壁のようなものでしょうか。
激しい雨、身体を突き刺すような冷たい雨、心が洗われるような優しい雨…。
聞こえている雨音は、彼の迷いと葛藤です。
その迷いと葛藤の理由は、彼と彼女の間にいる、決して無視できない「もうひとりの存在」です。
降りやまない雨とそのもうひとりの存在は、彼に迷いと葛藤を生みふたりの恋を阻み続けます。
自分を守るものは
このまま果たせない夢 追うだけ?
それじゃ何も癒せないよ
何か二人に起こしたいのなら
いますぐここを飛び出して行け
傘も持たず 君のいる場所に
出典: 太陽のナミダ/作詞:カワノミチオ 作曲:カワノミチオ
進むべきか、戻るべきか。
自分の気持ちはもう決まっています。
でも、進むことができないのでしょう。
ふたりの気持ちの間に確かなものが欲しければ、いつまでも留まっていてはいけない。
どんなに非難されようと、どんなに傷つけられようと、自分を守るものは全て置いてゆく覚悟が必要なのです。
なぜなら、彼はもうすでに「もうひとりの存在」を深く傷つけているのですから。
自問自答しながら、いつまでも決断ができない自分を責める彼の苦悩が垣間見えます。
太陽
秘密の恋を阻むもの
ギラギラ太陽 この空どこかで
身を潜め 探してる
燃え切らないハートを
出典: 太陽のナミダ/作詞:カワノミチオ 作曲:カワノミチオ
秘密の恋は、より気持ちを高ぶらせる不思議な魔力を持っています。
しかし、秘密の恋はいつか白日の下に晒されてしまうものです。
ふたりの恋を阻む「決して無視はできないもうひとりの存在」。
どうやら彼は深い三角関係に苦しんでいるようです。
「もうひとりの存在」はふたりの惹かれあう気持ちに薄々気が付いているのでしょう。
そして、ふたりの秘密の恋の動かぬ証拠を掴んで白日の下に晒そうとしているのでしょうか。
まるで、「お天道様が見ている」と言わんばかりに灼熱の太陽のようにふたりを照らしているのです。