歌詞の上では「2人」になっていますが、嵐が歌っている事も踏まえて5人と定義します。
苦難の時代を5人が支え続けて、それを積み重ねていった結果が国民的グループと呼ばれる今の彼ら。
彼らは明日トップスターになりたい、明日めっちゃ売れたいと無謀に思って生きてきた訳ではありません。
今やるべき事を愚直に続け、自分にとって絶対に手放してはならないものは何としても守り続けたのです。
そして今日は昨日より、明日は今日より少しでも強い自分になっている事を目指して。
その事を1日1日続けてきたに過ぎないのです。
SUNRISE日本 この時代(とき)を
みんなの夢の形に
SUNRISE日本 変えてやる
そうあきらめないで
出典: SUNRISE日本/作詞:F&T 作曲:馬飼野康二
目の前の事をただひたすらに続けていった先に見える景色があります。
それが、最後のサビで描かれる世界なのではないでしょうか。
魂の居場所
3回目のサビが終わると、再び大野智さんのソロパートが始まります。
静かな風が通りすぎた
大地をあたたかな香りが包む
出典: SUNRISE日本/作詞:F&T 作曲:馬飼野康二
始まりと終わりが全く同じ…これは何を示すのでしょうか。
私はこの意味を「魂の居場所」と捉えました。
「自分が自分に正直に生きていた」
そう胸を張って生きれば立場がどれだけ変わっても魂の居場所が変わる事は無いのではないでしょうか。
魂=自分であるとすれば、周りが変わっても自分が変わる必要は無いし、変わる理由もないのです。
それを表した歌詞が最初と同じ静かな風が吹き、最初と同じあたたかな香りが包む大地から感じられます。
敢えて歌詞を同じにする事で、何も変わっていないという事を示したかったのではないでしょうか。
冒頭と締めの歌詞が同じというリリックは、暗にそういうメッセージを伝えたかったのかもしれません。
終わりに
今回の考察では「今の嵐を踏まえて」という観点から考察してきました。
いかがでしたでしょうか。
当時どういう気持ちで歌詞を書いたかというよりは「今思えば…」感の強い考察になっています。
ですが、今振り返るとこの歌詞のストーリーはこの後実際に嵐が辿る事になるストーリーでもあるのです。
今の嵐を見た上で改めて歌詞を読むと感慨深さを感じるところがありますね。
作詞をされたF&Tさん自身も、フォークデュオグループでインディーズデビューを果たしていた経験があります。
その辺りの経験も踏まえた嵐へのメッセージソングだったのでは無いでしょうか。
結局は自分に正直に愚直に生きていく事で昨日よりも強い自分を育てるのです。
その軌跡の果てに強く美しい自分の姿を見つける事が出来る。
本楽曲は、1人の人間、1つのグループの成長物語が綴られているのです。
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