好きこそものの上手なれ

なのに頭から離れないんだ
何をしても 鳴り止まないんだ
自分の人生に感じなくなった
前カゴの中身を取りに戻った
履歴書以上に異常に歌詞を書いてた
安定 蹴って バースを蹴った
不安定だけど 他にない
まだいけるだろ 諦めるなよ
本当に好きなことならば
いずれ自分の武器になる

出典: DRUG/作詞:SUSHIBOYS 作曲:RhymeTube

会社員生活は順風満帆でしたが、彼の心にはぽっかりと穴が開いたような状態になっていました。

味気ない日々を送ることが耐えられなくなったのでしょうか。

ここで思い切って自転車のかごへと置き去りにしてきた「君」を取りに戻ります。

「前かご」はきっと主人公の心自身を表しているのでしょう。

「バース」というのは曲のサビ部分以外のことなんだそうです。

主人公は何不自由なかった会社員生活を辞め、

「好きこそものの上手なれ」ということわざがあります。

「好きなものほど情熱を傾けて熱心に練習するので上達が早い」といった意味なのですが、それを言い換えているというわけですね。

また二人でハイになる!

音のDrugに夢中!

Drug
あの瞬間から
もう 変わっていた my life
少し先の未来もわからない
You don't think too much
考えすぎないで 大丈夫だぜ
処方する 音のDrug

忘れられない
もう離せないよ
また 二人でHighになる
Drug give me more drug.
what is your drug drug drug drug?

出典: DRUG/作詞:SUSHIBOYS 作曲:RhymeTube

最初に出会った時から自分の人生は変わっていたことに気づいた主人公。

もっと早くこうしていればよかったという後悔も少し感じられます。

知らず知らずのうちに自分の行動を制限していたことにも気づいたようです。

あるいは、「本当に自分がしたかったことをする勇気がなかった」と反省しているのかもしれません。

ここで、「Drug」が何を示しているのかが明らかになります。

主人公は音楽の虜(とりこ)となっていたのです。

MVでは「二人で」の部分でファームハウスさんとサンテナさんが肩を組んでいました。

学生時代からの付き合いである二人はおそらく同じ体験をしているのでしょう。

彼らが今も一緒に音楽活動しているというのは感慨深いものがあります!

「Drug」である音楽を手に入れたことで、他では味わえない楽しさを感じた主人公は、 もっと「ハイ」になりたいと完全に中毒の状態です。

音楽との恋に落ちる

イヤホンに耳刺してるんじゃないかってくらい
こいつにフィールして気が付けば予想にない未来
お経か念仏唱えてるけどこれまじかっこいい
周りの友達誰も知らない
けどそれがむしろ心地が良い
これしか聞こえない馬の耳
短編小説にもならない俺の人生
彩る濃くしていくmy drug
目の前から退屈消してくれた
なんにもできねえ下手くそな俺は高校大学も全て落ちた
そしてこいつに恋に落ちた

出典: DRUG/作詞:SUSHIBOYS 作曲:RhymeTube

ここからは別の人物の物語が語られます。

前半はファームハウスさんの話でしたが、後半からはサンテナさんの話だと思われます。

いつも音楽が頭に流れている状態だということをユニークな表現で表していますね。

さらに、「音楽との恋に落ちた」ことをこれでもかというほど表現しています。

自分の人生に欠かせないものを見つけた彼は、すっかり他のことはそっちのけでのめり込んでいる様子が伝わりますね!

初めはこれがどんなものか正確には理解していなかったようですが、ただかっこいいことだけは強く印象として残ったのでしょう。

また、他の人が知らないかっこいいものを自分だけが知っているというのは彼に優越感を与えました。

音楽以外には得意なものがなかったので、尚更その優越感は強かったのではないでしょうか。

ヒップホップを欲してる!

辛い日々でも音楽に頼って生きてきた

I just need drug hip hop
タバコを吹かす汚い車内の中で毎晩くだらない
夜明かす時はおまえに頼ってばっかで
行くあてもないハンドル回す
これからもさきっと
ダメゼッタイとか言われても
振り回されても
雨にも風にも負けたとしても
やめられんわ drug.

出典: DRUG/作詞:SUSHIBOYS 作曲:RhymeTube

音楽に触れることはとても楽しいことですが、辛いこともあります。

ましてや本格的に音楽の道を目指すのであれば、道は険しいものになるかもしれません。

それでも続けてこれたのは、音楽に対して愛情があったから。

そして何より自分が、音楽を辞めるなんて考えられない体になっているからです。

もはや依存している状態とも言えるでしょう。

辛くて、もうやめようかなと思ってもやっぱりやめられない…音楽の魔力を感じますね!

そんな音楽の抗いがたい魅力を、「Drug」に例えたのは上手いなと思いました。

この先ずっと音楽があるだろう