爽快なロックナンバー「Always」
「Always」は、斉藤和義による爽快なロックンロールナンバー。
「キミ」を思う気持ちをストレートに歌った楽曲です。
雨の中で、アコースティックギターをかき鳴らすPVも印象的。
ウィスキーや、タマネギを使った独特の心理描写も興味深いです。
この記事では、楽曲の歌詞が一体どんな状況を表現しているのか、詳しく紐解いていきます。
斉藤和義ファンも、そうでない方も、この歌詞の魅力に触れてみてください。
ありふれた日常の中にある、かなりギクシャクした状況。
それを打破するための、突き抜けるようなポジティブさから、元気を貰えること請け合いです。
日常での意味ありげな出来事
本音を言い合えない?
クエッションマーク?ばっかりが アタマをグルグル
なんでまた泣いてるの? 話しておくれよ
キミは「コレ切ってただけだよ」と
タマネギ片手に振り向いた それだけ?少し気になった
出典: Always/作詞:斉藤和義 作曲:斉藤和義
歌詞の主人公は男性でしょう。
恋人が料理を作っているようなので、同棲しているのだと思います。
ただ、この恋人はいつも泣いているようですね。
しかも、理由を主人公には言いません。
自分の中だけで、思い悩んでいるのでしょう。
話せないということは、主人公について何か不満があるのかもしれません。
しかし、それを言ってしまうと傷つくし、関係がギクシャクしてしまうから言わない。
彼女はそんな選択をしているのでしょう。
しかし、やっぱり気づいてほしくて泣いているのです。
普通に泣いてしまうとあからさまだと思ったのか、タマネギを切りながら。
この演出は、奥ゆかしさよりも、可愛らしさに繋がっていますね。
斉藤和義が持つ独創性が発揮されています。
理由はやっぱり主人公?
言葉が足りない わかっているんだ 一口ウィスキー飲んだら言うよ
出典: Always/作詞:斉藤和義 作曲:斉藤和義
主人公は、彼女が泣いているのが自分のせいだと気づいているようです。
口数が少なくコミュニケーション不足で、それが彼女のストレスになっているのでしょう。
主人公は、思いをすぐに伝えるかと思いきや、ウィスキーを飲んでからと言っています。
ためらっているのですね。
素直な気持ちを言葉にする恥ずかしいのでしょう。
ただ、この恥ずかしさが彼女の不安に繋がっている可能性もあります。
男性側としては、声をかけてあげなければいけない状況です。
夕方からウィスキー?
彼女がタマネギを切っているということは、夕ご飯の支度をしているのでしょう。
その横で主人公は、ウィスキーを飲んでいるようです。
ウィスキーは、ビールなどに比べてかなり度数が強いお酒。
それを仕事が終わって家に帰ってから、すぐに飲んでいるのでしょうか。
だとすれば、歌詞の主人公はかなりのお酒好きです。
もしかすると、お酒ばかり飲む主人公に耐えかねて、彼女は涙を流したのかもしれません。
あるいは、主人公が仕事をしていない可能性もあります。
昼間からビールなどを飲んで、夕方にはウィスキーに移行したのかも。
いずれにせよ、かなりのお酒好きに女性が困っている可能性は捨てきれません。
一気にポジティブになるサビ
ストレートに思いを伝えている
It’s Only Love Forever. Always I Like You!
誰にも邪魔させはしない
It’s Only Love Forever. Always I Love You!
キミが教えてくれた ボクを強くさせる Always そう! I Love You!
出典: Always/作詞:斉藤和義 作曲:斉藤和義
1行目の英語を和訳します。
“これは永遠に残る唯一無二の愛。いつもキミが好きだ!”
となるでしょう。
素直な気持ちを表現するのをためらっていた心境から、大きな変化です。
振り幅がかなり大きいですね。
歌詞の主人公は、少し内気な性格なのかもしれません。
あるいは、昔気質なのかも。
シラフのときは「好きだ」や「愛している」という言葉を口から出せないのでしょう。
もしかすると、彼女の前で素直になるためにお酒を飲んでいるのかもしれないです。
また、何が主人公を強くさせるのかにも明確ではありません。
振り切ったテンションに任せて、言葉を並べているようにも感じられますね。