逢えない日々が愛を育てる そんなキレイごとはいらない ただ隣にいてよ
寄り添ったり名前を呼んだり 小さな幸せでいいんだよ
あなたは今何を想っていますか いつも私のことだけ考えていますか
離さないでいて 私を見て まだ間に合うでしょ?

出典: 441/作詞:miwa 作曲:miwa

離れている時間が長いほど愛が深まるとか、そんなキレイごとを言う人もいますよね。

でも今彼女が必要としているのは、ごく普通の何でもない幸せ

ただ傍にいて名前を呼び合ったり見つめ合ったり、そんな他愛のないやりとりこそが、彼女の不安な気持をやわらげてくれるのですから。

離れている彼が何を考えて過ごしているのか、彼女はついつい考えてしまいます。

私のことを忘れたりしていないよね…そんなふうに消そうとしても消えない不安に胸をざわつかせている感覚、女の子なら誰でも共感できますよね。

もう一度あのころのように

時間が経って 色褪せたって 取り戻したいよ
逢いたくて泣いた夜を越えていきたい
今もう一度 ずれたチューニング合わせるように
二人の願いひとつにして 奏でた441

時間が経って 色褪せたって 取り戻したいよ
あの時の笑顔忘れかけてしまったの
今もう一度 ずれたチューニング合わせるように
二人の想いひとつにして 奏でた441

出典: 441/作詞:miwa 作曲:miwa

時の流れとともにいつの間にか輝きを失ってしまったように見える二人の恋。

逢いたくて泣きながら過ごした夜がどれだけ長く辛いものだったか、想像しただけでも胸が締め付けられるようです。

そんな哀しい夜を、彼女はいくつやり過ごしてきたのでしょうか…。

それでもこの痛みを乗り越えて元の二人に戻りたい、という強い意志が感じられます。

ずれてしまった二人の恋は、果たして再び上手くチューニングできるのでしょうか?

こんなにひたむきな彼女の想いがあれば、きっと大丈夫!と応援したくなりますね。

すれ違っているカップルを表現した曲

miwaの曲「441」はチューニングという意味?恋心を歌った歌詞に込められた想いとは…の画像

「441」は歌詞解説でも紹介したように、女性目線で表現されたあまり上手くいっていないカップルの話でした。

過去の上手くいっていた関係を懐かしみながら、現状の冷めた関係を憂いている。

どうしてこうなってしまったのか原因は不明ですが、おそらく些細なことの積み重ねだと予想できます。

歌詞全体をみた限りだと女性側の愛が重たそうな雰囲気もなく、本当に幸せそうな描写しか書かれていないからです。

もしこの女性目線の歌詞が歪んでいたなら…。

カップリング曲である「Chasing hearts」では全然違う歌詞が書かれている可能性もありますが…。

miwaが制作する楽曲はシンプルでストレートに心にくる歌詞が多いので、その可能性も低いと思われます。

まだ別れてはいない?

思い出してみて 私を見て まだ間に合うでしょ?

出典: 441/作詞:miwa 作曲:miwa

上記の歌詞のようにまだ関係を修復することができる描写があるので、おそらくまだ2人は別れていないのでしょう。

停滞期のようなお互いに少し距離が空いてしまっている状態なのかもしれません。

もしくは、実際に遠距離恋愛になっている可能性も考えられます。

物理的になのか精神的になのか、はたまた両方なのかは断言できません。

どちらにしろこの距離が離れてしまっているせいで関係が冷めていっているのは間違いないようです。

女性の方は少しでも昔のような仲にしたいと思っているが、なかなかできない。

できない理由として、関係を修復する機会がないのかもしれません。

遠距離の場合はそもそも会える機会が少ないでしょう。

精神的な場合だと、自分の中のハードルが上がっているのかもしれません。

以前のように接して拒絶されてしまったらどうしよう、という不安や恐怖感。

そんなネガティブな思考が浮かんでいる可能性もあります。

しかし、2人はまだ完全に関係を切っているわけではありません。

ちょっとしたきっかけで距離ができてしまったように、また些細なきっかけで仲が良くなる可能性も十分あります。

男性側は?

miwaの曲「441」はチューニングという意味?恋心を歌った歌詞に込められた想いとは…の画像

「441」の歌詞だけをみた時点での男性側の心情も考察してみましょう。

男性視点は書かれていませんが、歌詞の過去を振り返っている部分を見ると男性側も昔は女性のことを想っていたようです。

初めて行った花火大会 はぐれそうな私の手 握ってくれたよね

出典: 441/作詞:miwa 作曲:miwa

上記の歌詞のように女性のことを思ってしっかりリードができる男性だと考えられます。

そうなると恐らく女性が寂しがっていることも分かっているのではないでしょうか。

彼女の気持ちを察してはいるけれど、彼女の思うような接し方ができない。

できなくなったパターンとして上記で紹介した、物理的な問題と精神的な問題が考えられます。

ちょっとしたモヤモヤが溜まっていって単純に彼女にそこまでの魅力を感じなくなってしまったパターン。

気遣いができる男性なので、女性のちょっとしたことでも不満や引っかかりが出来てしまっていたのかもしれません。

その都度話し合いをして解決するのが1番ですが、それができればケンカが起きることはないでしょう。

おそらく男性も、自分の内に溜めていったのかもしれません。

そして上記でも解説した物理的に離れてしまって遠距離恋愛になっているパターン。

個人的にはmiwaの曲はこちらの解釈の方がしっくりきます。

逢えない日々が愛を育てる そんなキレイごとはいらない ただ隣にいてよ
寄り添ったり名前を呼んだり 小さな幸せでいいんだよ
あなたは今何を想っていますか いつも私のことだけ考えていますか

出典: 441/作詞:miwa 作曲:miwa

遠距離恋愛でお互いが会いたいを思っている場合、上記のような歌詞は少し男性側からすると辛いかもしれません。

自分だって歌詞1、2行目みたいに接したい。

そんなお互いが想いすぎて衝突してしまうようなすれ違いが予想できます。

男性側だって本当はあなたの近くで穏やかに過ごしたい。

でもそれが遠距離のせいでできない。

男性だけの判断で彼女の元へ帰る判断ができない状況なのでしょう。

転勤や進路の関係などで地元を離れた、というイメージができます。

2人の仲は元に戻るのか

すれ違って関係が冷めてきている2人。

はたして仲を戻すことはできるのでしょうか。

カップリング曲の「Chasing hearts」の内容で大きく変わってきますが、「441」だけを聴いてみると、仲は元に戻りそうな気がします。

「441」の歌詞では、仲が冷えてしまった理由が表現されていないからです。

冷えた後の2人の気まずい関係を悲しいと思っているのは十分伝わってきています。

ここまで辛いと感じているのなら、関係が悪化してしまった出来事を後悔する描写があってもおかしくないのではないでしょうか。

しかし「441」ではそこの部分は表現されていないようです。

であれば、お互いにハッキリとした原因がない可能性があります。

ハッキリとした理由がないから、離れていく…。

そんな意見もあるかと思いますが、ここまで相手のことを想っているのであれば元に戻る可能性も十分考えられます。