ペテン師の声を振り切る
滑らかに永遠を 騙るペテン師に
生き抜く勇気を 頂いてたけど
出典: ヤマブキ/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗
1番のサビが終わり、2番へと入っていきます。
ここで描かれているのは、言葉巧みなペテン師。
世の中には耳馴染みのいい言葉を吐いてくる人々がいます。
そんな言葉に安心して、彼らを信じてしまいがちです。
しかし、人の言葉を信じて選んだものは、本当に自分にとって最善の選択なのか。
そんな迷いも生まれます。
歌詞の中の彼は、もうペテン師の言葉を信じていないようです。
何故なら、自分自身の信じる道を走っているから。
彼は、ペテン師の言葉が紛い物であることを知ったのです。
恵みの雨
田植えの季節過ぎれば
雨がいろいろ消してくれそうで へへへと笑ってみた
出典: ヤマブキ/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗
ここで出てくる「田植え」というのは、おそらく隠喩でしょう。
何かを始める最初の段階を表していると考えられます。
順調に育つための最初の準備段階。
がむしゃらにやり続ける中で、様々な苦しみや悩みも起こるでしょう。
しかし、そこを抜ければ「雨」が降り、そんな大地を癒してくれます。
それは恵みの雨でもあり、「田植え」した稲を大きく成長させてくれるのです。
ここでは、そんな「雨」を想像し笑っている主人公が描かれています。
今が苦しくても前向きに、先のことを見つめているのです。
形を変える「ヤマブキ」
恋はヤマブキ 新しい光を放ってる
邪悪とみなされても 突き破っていけ
出典: ヤマブキ/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗
2番のサビでの「ヤマブキ」は、恋に変わっています。
1番では、夢や目標を想起させる表現として登場しました。
ここでは直接的に恋という言葉が使われています。
「ヤマブキ」の指すものが変わっているように感じますが、本質は何も変わっていません。
この「ヤマブキ」は、花言葉になぞらえてます。
高尚さを表すその花の名前。
この曲中に出てくる「ヤマブキ」は主人公にとっての「憧れ」全般を表しているのではないでしょうか。
そのため、1番では夢や目標であり、2番では恋という形で登場しているのです。
様々に形を変えながらも、主人公の視線の先にある「ヤマブキ」。
2行目「邪悪と〜」という表現は、周りからの評価を意味しています。
周りなんて気にせず、自分を信じろ。
そんな力強いメッセージを感じる歌詞になっています。
楽曲のラストへ
自分を信じること
あれはヤマブキ 続くよ独自のロードムービー
陳腐とけなされても 突き破っていけ
突き破っていけ よじ登っていけ
出典: ヤマブキ/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗
1行目「続くよ〜」という表現からは、自分の道を進むことの大切さを感じます。
社会の群れから飛び出して、自分らしい道を見つけた主人公。
そして、ここでは既に独自の道を進み始めているのです。
そのことに対して、誰も評価を下すことはできません。
何故なら、それは彼の「オリジナル」のストーリーだからです。
2行目「陳腐と〜」からは、周りの声を気にするなというメッセージでしょう。
そんな世間の声にも負けず、声を振り切って進んでいけ。
力強くエールを送っています。
道半ばで諦める人々にはその勇気が足りないのかもしれません。
嫌われたり、馬鹿にされたり、悪者にされたりしても自分の信念を貫く。
そうすればいつか「ヤマブキ」まで辿り着けるのだと。
最後に歌われる歌詞
崖の上まで
出典: ヤマブキ/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗