PVでは、チャンミンが横たわっています。

その場所はまるで奈落の底のような何もない場所。

チャンミンはもう何もしたくないような、脱力感ある姿で横たわっています。

これは、まさに恋人の裏切りにショックを受け、茫然としている主人公を表現しているでしょう。

もう何もやる気が起きず、起き上がることさえも億劫に感じているようです。

何もしたくない、考えたくもないといった様子がひしひしと伝わってくる映像ですね。

裏切られた現実を受け入れられない

I can't belive you let me down
涙が意味したものは
Baby,Please don't make me sad
裏切りの未来

"あなたが私を裏切るなんて信じられない"
"ねぇお願い、わたしを悲しませないで"

出典: Guilty/歌詞:Kelly,Hiro 作曲:UTA,SUNNY BOY

本当に心から愛し、信頼していたのでしょう。

相手も自分と同じ気持ちだと思っていたのに、そうじゃなかった時のショックは計り知れないですね。

主人公の心の叫びが伝わってきます。

涙は裏切った相手への怒りではなく悲しみの涙

ただし、裏切られたことへの悲しみではありません。

もう単純に相手を愛する気持ちだけで一緒にいられないということへの、絶望に対する悲しみです。

この先、もし相手と一緒にいても消えることはない過去

今感じている悲しみや浮気相手への憎しみなどをすべて受け止めて進んでいくしかありません。

関係を修復したとしても、この人は過去に自分を裏切ったという事実は消えない。

常にその過去を感じながら過ごさねばならないのです。とても罪深く残酷な裏切りですね。

それでも失わない恋心

こびりついたアイシテル
拭いきれるわけでもなく
愚かでもいい 君に問う
本当にこれでいい?

出典: Guilty/歌詞:Kelly,Hiro 作曲:UTA,SUNNY BOY

付き合いたてのカップルはとても幸せそうです。

相手への好きな感情も最高潮で、毎日がきらきら輝いて見えるのではないでしょうか。

しかしどのような恋人でも、大好きな気持ちは時間が経つにつれて少しずつ落ち着いていきます。

付き合っている時間が長くなるほど、愛情が家族愛のようなものに変わっていきやすいのではないでしょうか。

主人公は、相手への感情が心の中にしっかり住みついてしまっているのでしょう。

拭いたくても拭いきれない惰性にも似た気持ちがあるようです。

裏切られたのは自分なのだから、ここははっきりと「別れよう」と言いたい。

けれど別れを受け入れきれない自分がいるようです。

相手から「本当にごめん、許してくれないよね、別れよう」と言われたとしても「はい」と言えず。

「本当に別れたいと思っているの?」と聞いてしまう自分がいるのでしょう。

自分でも未練がましいとわかっています。けれど言わずにはいられない。

それだけ相手のことが好きだったのです。

諦めきれない恋心

自分の傷をなでるチャンミン

PVでは、横になっていたチャンミンが起き上がり、傷を眺める映像があります。

この傷は、まさに恋人の裏切りによって主人公が受けた心の傷

とても大きな傷で痛々しいです。

その傷をチャンミンは眺め、手でなでるような仕草。

まるでその傷に優しく寄り添い、受け入れようとしているかのよう。

心の傷が癒えたわけではないけれど、何とか受け止めたいといった意思も感じられます。

主人公の心に変化が起きている様子を表しているのでしょう。

別れたくない

許せない だけど君を 信じたいよ
許したい だから僕と またもう一度

出典: Guilty/歌詞:Kelly,Hiro 作曲:UTA,SUNNY BOY

自分を裏切ったことは許せないけれど、本当は優しい人だと知っているのは私、と言いたいのでしょうか。

許せないという気持ちのまま別れてしまうと、相手に対して悪い印象のまま思い出になるということです。

主人公は相手を許せないままにして、この恋を終わらせたくないのでしょう。

許したいからこそ、今の恋人関係を続けたいと思っているようです。

それだけ相手のことを大切に思っているのですね。

ふたつめのルール違反