Don't give up
'causes you have friends
Don't give up
You're not beaten yet
Don't give up
I know you can make it good

出典: Don’t Give Up/作詞:Peter Gabriel 作曲:Peter Gabriel

日本語訳です。

ケイト・ブッシュの声になんと驚き癒やされることでしょう。

あきらめないで
あなたには友達がいるわ
あきらめないで
まだ負けと決まったわけじゃないわ
あきらめないで
きっとうまくいくわ

出典: Don’t Give Up/作詞:Peter Gabriel 作曲:Peter Gabriel

ここでケイト・ブッシュのパートになります。

最初の彼女の一声で感じるのは癒やしです。

震えるような美声に心打たれます。

女性の歌声から感じられるのは強いメッセージです。

「あなたには友達がいるのだからあきらめないで」と歌います。

意気消沈する男性に対し、まだ負けではないと励ますのです。

そうです。あきらめない限り人生は負けと決まったわけではありません。

傷つき意気消沈する男

失業は人ごとだと思っていた

Though I saw it all around
Never thought I could be affected
Thought that we'd be the last to go
It is so strange the way things turn

出典: Don’t Give Up/作詞:Peter Gabriel 作曲:Peter Gabriel

日本語訳です。

男性はまさか自分が失業するとは思わなかったと歌います。

まわりの人に起こったことが
まさか自分に起こるとは思わなかった
起こるとしてもきっと最後だろうと思っていた
世の習いというのは奇妙なものだ

出典: Don’t Give Up/作詞:Peter Gabriel 作曲:Peter Gabriel

ここからピーター・ガブリエルのパートです。

失業という困難は、自分に起こらないだろうと思っていました。

そんな事態が起こるとしても、自分はきっと最後になるだろうと…。

現代では失業してもいくらでも打開策はあります。

せどりをやるとかYouTubeをやるとか…。

学歴とか職歴とかにこだわる人もあまり多くないです。

無我夢中にやればきっとうまく行くことはあるでしょう。

しかしながら、80年代当時は情報が限られている時代でした。

失業したら次の仕事を得るのは難しかったのです。

故郷における再生の希望も失った

Drove the night toward my home
The place that I was born, on the lakeside
As daylight broke, I saw the earth
The trees had burned down to the ground

出典: Don’t Give Up/作詞:Peter Gabriel 作曲:Peter Gabriel

日本語訳です。

男性は故郷に救いを求めますが、ここでも失望します。

夜に故郷へ車を走らせた
湖のそばの僕が生まれた場所へ
朝日が昇ると
地上に木が焼け落ちているのが見えた

出典: Don’t Give Up/作詞:Peter Gabriel 作曲:Peter Gabriel

そんな中、男性は夜中に故郷へと車を走らせます。

自分を救ってくれる何かがあるのではないかと一縷の望みを抱いたのでしょう。

しかしながら、朝見たものは、寂れた故郷の様子でした。

おそらく故郷での働き口がないと悟ったのでしょう。

現代では地方にいても、Zoomで会議して働くなどの方法が見つかるかもしれません。

しかしながら、当時は大都市で働くことが最大の出世の方法でした。

田舎ではろくな仕事がなかったのです。

ですから、都会で仕事を失い故郷に戻っても、よりよい仕事など無かったのでしょう。

そして、男性は再生の希望を失います。

友達がいると励ます女性

行くべき場所がどこかにある