「センチメンタル」が今のスタイルになるきっかけから
最初のお披露目は
収録曲
センチメンタル(5:05)
作詞・作曲:平井堅、編曲:塩谷哲
日本テレビ系「サッカークラブチーム世界一決定戦 第25回トヨタカップ」中継テーマソング
カバーアルバム『Ken's Bar』収録のインスト「Intermission」が原型である。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/SENTIMENTALovers
2004年11月にリリースされた「SENTIMENTALovers」に収録されています。
情報にもあるように当初は別のタイトルで楽曲スタイルも違っていたようです。
「センチメンタル」の元になる楽曲の情報も知っておきましょう。
それを知れば「ピアノ」との結びつきがわかるかもしれません。
魅力を開花させました
『Ken's Bar』(ケンズ・バー)は、平井堅の1枚目のカバー・アルバム。 2003年12月10日にDefSTAR RECORDSから発売された(ソニー・ミュージックエンタテインメント系列)。
収録曲
Intermission(41秒)
作曲: 平井堅 、編曲・演奏: 鈴木大
後に詞がつけられ、『SENTIMENTALovers』(2004/11/24発売)に収録された。曲名は「センチメンタル」。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Ken%27s_Bar
当初は1分にも満たない曲、そして歌詞もありませんでした。
アルバムで演奏を担当した鈴木大さんは、プロのピアノプレイヤーです。
当初はピアノで奏でたインストの楽曲だったのですね。
タイトルも日本語に訳すと「途中休憩」。
アルバム全15曲の中で8曲目に収録されているのも納得です。
その短いメロディーに歌詞をつけて、5分を超えるバラードにしてしまったのですね。
当初から魅力がある曲であったことは間違いないようです。
ピアノの音色だけでスタートをした「センチメンタル」。
平井堅さんが、大切にピアノで弾き語りをする理由はここにあるのでしょう。
目を閉じていても大丈夫…
「センチメンタル」ピアノ弾き語りバージョンは、YouTubeで見ることができます。
平井堅さんといえば、目を閉じて歌うのがいつものスタイルですね。
ピアノを弾きながら歌う時は、どうなのかが気になりました。
やはり目は閉じたままで鍵盤に向かっているようです。
手元を見なくても鍵盤を正確に捉えることができるのでしょう。
普段ならマイクを握る大きな手は、安心してコードも押さえられそうですね。
画面には静かに雪が降っています。
「センチメンタル」の季節を表しているのでしょうか。
この後は歌詞の魅力にも迫りたいと思います。
優しすぎるけれど
それ以上は言えなくて
改札を出て 君は振り向き 「じゃあね」と手を振った
家まで送る 僕の誘いを 優しく断った後
出典: センチメンタル/作詞:Ken Hirai 作曲:Ken Hirai
楽しいデートの一日が終わったのでしょうか。
「僕」は「君」が住む最寄りの駅まで、一緒に電車に乗ってきたのでしょう。
僕は心の中ですでに「家」までついて行くことを想定しています。
駅から君が住む場所までの道のりも一緒にいたいのです。
そして、その後も一緒に過ごすことだって望んでいるでしょう。
でも一緒に改札を出ようとした僕に、君は気を遣いながら別れを告げたのです。
「さようなら」でもない、「ここまでで」ともニュアンスが違う「じゃあね」。
ここにはもちろん「じゃあまたね」が込められているのでしょう。
断る様子に「優しさ」があったことがそれを表しています。
改札を通り過ぎた君と、駅の中に残された僕。
君は僕に小さく手を振りながら家路につくのでしょう。
僕はその背中が見えなくなるまで見送るだけです。