「最低」

ヨルシカ【八月、某、月明かり】歌詞の意味を解説!何もいらないと思うのはなぜ?「最低」と歌う理由に迫るの画像

「最低」という言葉を繰り返すこの「八月、某、月明かり」という曲。

この曲は、ヨルシカの1stアルバム「だから僕は音楽を辞めた」に収録されている曲です。

実はこの曲、同アルバムに収録されている「藍二乗」の続編と言われていたのです。

しかし、ファンの間では「『藍二乗』『八月、某、月明かり』の続編」と言われ始めているのです。

ヨルシカ楽曲は、曲と曲に繋がりがあり、ファンの心をワシ掴みにしています。

さて、そんなヨルシカ楽曲「八月、某、月明かり」ですが…。

「何もいらない」
「最低だ」

出典: 八月、某、月明かり/作詞:n-buna 作曲:n-buna

出だしからかなり衝撃的なワードで始まります。

サビに入ると「最低」を連呼していますね。

一体、この歌詞にはどんな思いが込められているのでしょうか?

早速、歌詞を徹底的に解説していきたいと思います。

日常から逃げたかった

うるさい鼓動

何もいらない

心臓が煩かった 歩くたび息が詰まった
初めてバイトを逃げ出した

出典: 八月、某、月明かり/作詞:n-buna 作曲:n-buna

初めてこの曲を聴いた人なら誰もが驚くであろう最初のフレーズ。

きっと、この曲の主人公は何もかもを失ったのです。

何もかも失って、これ以上に何も失うものがないという状況。

それなのに、日常は当たり前にやってきて、当たり前に終わっていきます。

そんな日常から解放されたい、日常は僕を置いていってしまった。

このような主人公の心が読み取れます。

日常から放り出された主人公の周りは極めて静寂でした。

その中で主人公の心臓だけが大きな音を立てるのです。

そんな自分の心臓でさえもうるさく感じるほどに、主人公は閉鎖的になってしまったのでした。

今まで真面目にしていたバイトからも逃げてしまったのですね…。

大切なもの

音楽も生活も、もうどうでもよかった
ただ気にくわないものばかりが増えた

出典: 八月、某、月明かり/作詞:n-buna 作曲:n-buna

主人公にとって、音楽は生活の一部でかなり大切なものだったことが伺えます。

しかし、全てを失ってしまった主人公は大切にしてきた音楽さえも煩わしいのです。

全てを投げ出した気持ちで見ていると、周りは主人公の心を逆撫でるもので溢れていました。

「八月」の物語

思い出

八月某、月明かり、自転車で飛んで
東伏見の高架橋、小平、富士見通りと商店街

出典: 八月、某、月明かり/作詞:n-buna 作曲:n-buna

8月の月明かりが眩しい夜のこと。

「某」とは大切な人のことを指しています。

主人公は、忘れられない人と商店街などを自転車で駆け巡ったのでしょう。

2人だけの世界に入り込み、颯爽と。

胸の痛み