そんな前向きに捉えていた自分ですが、過去を全部消したいと考えています。
過去にはいろいろ辛いことがあるのでしょう。
消したい過去は多くの人が抱えているのではないでしょうか。
自分は君の過去のことを知り、今の自分と比べて安心したいと思っていました。
君と自分が歴代の中で今一番ベストな関係であること。
今自分と一緒にいることが君にとっても良いことであるということ。
それを、過去の話を聞いて自分の価値を上げていたのです。
そんな自分でも、過去の記憶を全て消したいのです。
忘れられない
君の存在
気づくと「君の行方」探してる
振り向いた先に 君はもういないのに
「答」はいつの日も 追えば 逃げてく ミステリー
出典: YESTERDAY LOVE/作詞:Mai Kuraki 作曲:Keiya Kubota・Daikoh Nagato
また、過去を消したいと言っていた自分ですが、どうしても過去にいる君の存在を探してしまいます。
君が忘れられない存在だということがわかるのではないでしょうか。
未来に進んでいるのに、過去を振り返り、君のことを思い出してしまう。
君との関係が終わっているのに、自分はどうしても君のことが気になってしまうのです。
「くよくよしている場合ではない」と先ほどは前向きなイメージの自分でした。
しかし、実はとても君のことが大好きで、君のことが忘れられないのです。
そんな相反する気持ちが、自分の中でぶつかり合っているのでしょう。
そして3行目に出てくる「答」。
これはおそらく君のことでしょう。
自分が君の存在を見つけると、君は消えてしまう。
まるで君を幻想で見ているかのようです。
ちょっとしたことで君との間に愛情がないことを知り、もう君とは一緒にいることができない。
なぜ愛情がなくなってしまったのか、自分にも理解ができない。
だからこそ、それも「謎」なのです。
なぜ
YESTERDAY LOVE good-bye my LOVE
あの「キラキラ」の笑い声は
それは 嘘だったんじゃない 踏み込めなかったんだ
何が そうしたか わからないんだ
YESTERDAY LOVE good-bye my TEARS
一度しかない人生
躊躇(ためら)う限り もう 追いかけられない
《それでも 今も》
「君が好き!」
出典: YESTERDAY LOVE/作詞:Mai Kuraki 作曲:Keiya Kubota・Daikoh Nagato
声が「キラキラ」しているという表現が出てきます。
笑い声はとても耳に残るもので、とても印象深く自分の中に残っているのでしょう。
そして歌詞の3行目から、自分が相手に片思いをしていたかのような表現がでてきます。
君の笑い声がとても素敵に聞こえた自分。
それほど君のことが好きだったのに、そこから先には進めなかったのです。
自分でもその理由はわかっていません。
とにかく何も進展させることができなかったのでしょう。
歌詞の7行目。
自分がどうしたら良いのか、迷っているのです。
しかし相手が自分に好意がないこともわかっている。
そのため、君を追いかけることができないのです。
そんな状態でも、恋愛感情は簡単には消えません。
君に対しての好きという気持ちが消えることはないのです。
自分とは
理由は
いつも 飛び込めない「自分」がいる
傷つくのを 恐がっているのかも
それとも「本当の恋人」に まだ 巡り会えてないのかな?
夢の中では 迷わず うまく行くのに…
出典: YESTERDAY LOVE/作詞:Mai Kuraki 作曲:Keiya Kubota・Daikoh Nagato
毎回恋愛で同じような気持ちになっているのでしょうか。
相手に踏み込めない理由も自分でよくわかっているようです。
相手に嫌われたくない、振られたくないから踏み込めない。
そんな気持ちはよくあることです。
しかし、歌詞の3行目では他にも踏み込めない理由を述べています。
こちらはとても開き直っている印象を受けるのではないでしょうか。
運命の相手であれば、導かれるように自然と出会い、自然と一緒にいることもできるのではないか。
そんな期待をしているのです。
そして夢の中でも幸せになっていることからも、自分は夢見がちな人物であることがわかります。
自分の弱さに気がつきつつも、夢見がちなことを言って気を紛らわせているのかもしれません。
ミステリー
それでは歌詞を見てきた上で「謎の答え」とは一体何なのかを考えていきましょう。
恋によって、本当の自分がどんな人物なのかがわからなくなっています。
さらに自分は恋愛において一歩先に踏み込むことができません。
それがなぜなのかも自分ではよくわかっていません。
自分で自分を理解していないことがミステリーなのです。
そして答えは君。
君という存在がいれば、本当の自分もわかるのではないでしょうか。
歌詞の中では君という存在がいなくなり、本当の自分がわからなくなってしまいました。
自分がどんな人物なのかを知るためには、君という答えが必要になってくるのです。
しかし、君はもういません。
だからこそ、自分で自分を理解するしかないのでしょう。
自分がどんな人間なのか、自分が誰で何なのか、それは自分で紐解くしかないのです。