「春風香る四月に謌う純恋歌…」

出典: 貴女ノ為ノ此ノ命。/作詞:流鬼. 作曲:大日本異端芸者の皆様

四月といえば出会いの季節ですね。

そんな春の時期の恋愛を歌った歌なのかな?と思わせるフレーズです。

これから始まるストーリーをまだ誰も知らない…

なんて言いたくなる始まりです。

主役はヤバイ奴!?

根暗、引篭もりの僕、無口だけが取り柄です。
寂しくなんてないよ、だからお構いなく。
悪趣味異性観察、楽しくて堪らないよ。
理解不能奇声罵声、今日も張り切って生きますです。

出典: 貴女ノ為ノ此ノ命。/作詞:流鬼. 作曲:大日本異端芸者の皆様

冒頭は自己紹介風の歌詞から始まっています。

この部分の歌詞だけ見ても主人公はかなり「ヤバイ奴」というのがわかります。

趣味が人間観察なんてよく言っている方もいますが「異性観察」は…

犯罪のニオイしか感じません。

引篭もりということは家の中から誰かを見ているという事になります。

近所の人がターゲットなのでしょうか…

運命の人?

幼稚プレイは飽きました。さらば人工幼少褄。
どうせならリアルでしょう? 窓際レンズを覗く。
何時間経ったでしょう? 理想そのものの貴女。
運命の人と気付く頃は遅すぎた…。

出典: 貴女ノ為ノ此ノ命。/作詞:流鬼. 作曲:大日本異端芸者の皆様

恐らく今まではパソコンやテレビの画面の中で楽しんでいたのでしょう。

しかしそれに飽きてしまった。

この趣味から察するにこの主人公は「ロリコン」思考なのでしょうね。

ついに現実世界に目を向けようとしてしまっています。

そして見つけてしまったわけです。

理想とする相手を。

この後からはこの主人公の感情を主に歌っている歌詞に入っていきます。

現実?妄想?

【貴女ノ為ノ此ノ命。】the GazettE初期の名曲を歌詞から紐解く♪作曲者の大日本異端芸者とは?の画像

脳が苦しいって?

何故ですか? 貴女を知らないのに、こんなにも胸が痛むのは。
理解らないだけど愛しい。苦しいよ、貴女を見てる「脳」が。

出典: 貴女ノ為ノ此ノ命。/作詞:流鬼. 作曲:大日本異端芸者の皆様

見ず知らずの名前も知らない人に恋心を抱くのはよくある事です。

しかし恋をして苦しくなるのは「」。

確かに人はすべて「」で考えます。

でも苦しくなったりドキドキするのって「」なのではないのでしょうか?

なのに脳って…

あ!もしかして…

この後もさらに紐解いていきます。

結末がわかっている?

いつかは僕に気付く日があるとしたら、貴女はきっと怖がるだろう。
逃げ出すだろう。不安に気が狂う。

出典: 貴女ノ為ノ此ノ命。/作詞:流鬼. 作曲:大日本異端芸者の皆様

通常恋愛というものは片思いの相手に自分の存在を気づいてほしいもの。

しかしこの歌詞では自分の存在に気がついたら相手は恐怖を感じると歌っています。

この歌の主人公である男が恋した相手は恋してはいけない相手

さらにそれを自覚しているというのも伝わってきます。

相手にとって自分は恐怖の存在というのをわかっているからこそ不安があるわけです。

独り歩きの届かずの想い、理解ってるのに止まらぬが恋。
貴女が僕に気付く日は来ない。理解ってました。諦めてました。
ある晴れた早朝、いつものようにレンズに映る名も知らない貴女。
声も掛けれぬ触れられもしない。だってそうでしょ?

出典: 貴女ノ為ノ此ノ命。/作詞:流鬼. 作曲:大日本異端芸者の皆様

恋と言うものは相手が自分をどう思っていようと気持ちが抑えられないものです。

話しかければ気付いてくれるでしょう。

しかし自分が声をかけたら相手に恐怖を与える。

だからこそ話しかける事ができないわけです。

なのでずっと自分に気が付くことは無いと諦めている様子がわかりますね。

恋する相手が朝になると通る先を根暗くんは知っているという事になります。

もはやストーカーと言ってもいいでしょう。