誰しもがそれぞれの誠
噛み締め乱世を駆け抜ける
武士(もののふ)の誇りと生き様を
咲かせて儚く散ってゆく
出典: 蜉蝣/作詞:町屋 作曲:町屋
例え相容れない敵だとしても、その人なりの正義があります。
自分が信じる正義を貫き通そうとするから戦が起こるのです。
命の危険が迫っても、自らが掲げた正義を翻すことをしないのが武士の生き方。
戦国の世で、武士は常に死と隣り合わせ。それを心得て戦に臨んでいたに違いありません。
あっという間に終わってしまう武士の生涯を「花」に例えています。
咲き続ける花はありませんが、武士の花が咲くのはほんの刹那です。
いくら美しく咲いても、散ってしまえば皆同じ姿だという悲しさを感じます。
生きている蜉蝣と死んだ陽炎
いつか終わりが来たって
何度でも咲き誇って
例え蜉蝣の様な命でも
この胸に誓い合った
我等の絆を掲げ今
高らかにさぁ行け
出典: 蜉蝣/作詞:町屋 作曲:町屋
命の火が消えそうになっても、自分の理想が叶うまでは繰り返し花を咲かそうとします。
死ぬ間際まで決して諦めないという意気込みを感じます。
「蜉蝣」は成虫になると餌を取ることをやめ、産卵を終えると短い生涯の幕を閉じる生物です。
短い命と同時に、自分を犠牲にしてでも誰かを守る「義」を持つという意味で「蜉蝣」を用いているのでしょう。
この曲には「陽炎」と「蜉蝣」、二つの「カゲロウ」が登場しました。
赤い陽炎はすでに消えてしまった義の残渣であり、蜉蝣は義を持って生きています。
生きている蜉蝣には、花を咲かせるチャンスがまだまだあるのです。
兼続と慶次は自らが蜉蝣になろうとも、お互いとお互いの大切な存在を守ると誓ったのでしょう。
何があっても裏切らないと信じられるのが「絆」です。
二人それぞれが望む道を外れることなく進み、成功を称え合おう!
そんな意味として読み取りました。
『蜉蝣』は生きているから義を尽くす
この曲に登場した「義」は、自分を犠牲にして誰かを守るという意味で使われます。
しかし、それで守れるのはたった一瞬です。
自分が死んでしまった後、誰が大切な人を守るのでしょうか。
蜉蝣のように短い命だとしても、生きていなければできないことが沢山あります。
兼続は関ヶ原の合戦の後に自害をしようとしましたが、慶次に止められたことがありました。
責任を感じているなら生きて償えばいい。守りたいなら生きて守ればいい。
『蜉蝣』からはそんなメッセージを感じました。
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『蜉蝣』と同じく「義風堂々!!」のタイアップソング。
『義風乱舞』は乱世を駆け抜けた兼続と慶次の「漢」としての決意が描かれています。
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