鈴木このみさんへの期待

「CHOIR JAIL/鈴木このみ」ってどういう意味?アニメ『黄昏乙女×アムネジア』の歌詞を解釈の画像

歌詞にはアムネジアの閉じた世界観とは逆の開く部分および畑自身が鈴木に希望の意味で込めた開く様子が表現されており、鈴木も本作について「作品の世界観と心の奥底に眠っている希望や未来を表現できるように歌った。」という。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/CHOIR_JAIL

「CHOIR JAIL」はアニメの内容に寄り添うだけでなく、鈴木このみさんのこれからを想って書かれたものだったんですね。

デビュー曲として、これ以上の贈り物はないのではないでしょうか。

これから歌詞の意味について考えていきますが、ぜひ歌に込められた畑さんの想いをふまえつつ、読み進めていただければと思います!

歌詞の意味について考える

「CHOIR JAIL/鈴木このみ」ってどういう意味?アニメ『黄昏乙女×アムネジア』の歌詞を解釈の画像

さぁ、ではアニメの世界観や曲に込められた意味合いなどを押さえた上で、遂に歌詞の解釈へと参りましょう!

筆者のイメージをふんだんに織り込みながら考察していきたいと思います!

1番-サビ前まで

私よ燃えて…
燃えて抱きしめてみるのは罪じゃないでしょう?
火で闇を祓え CHOIR JAIL

嘆いても夢は唄わない
此処で叫んだよ「答えは誰が持ってるの」
俯いたままじゃ気付かない
君の瞳の中 未来を探す

もしも奇跡が今を指すなら
にじむ涙ぬぐって 前を向いて歩こう

出典: CHOIR JAIL/作詞:畑亜貴 作曲:田代智一

アニメの神秘的な雰囲気を香らせつつ、プロとして出発したばかりの鈴木このみさんの「未来」を思わせる歌詞がギュッと詰め込まれている感じ。

全体として、「自分で前に進まないと夢は掴めないぞ」というメッセージが込められているように感じられます。

筆者が特に好きなのは「嘆いても夢は唄わない」の1文。

表現の仕方がとても素敵でグッと来るし、心が挫けそうになった時、進む力をくれる歌詞だと思います。

きっと、厳しいことがたくさんあるプロの世界をこれから歩んでいく鈴木このみさんを想っての言葉でもあるのでしょう。

1番-サビ

私を開けて…
こんな苦しさで何も見えない
私よ燃えて…
燃えて彼方へ 情熱は罪じゃないでしょう?
火で闇を祓え CHOIR JAIL

出典: CHOIR JAIL/作詞:畑亜貴 作曲:田代智一

筆者の感覚としては、サビに入るとアニメ寄りの歌詞になっている印象。

「こんな苦しさで~」の部分は、アニメ内で夕子の心が不安定になるシーンを彷彿とさせます。

また、おそらく曲全体を通しても重要な部分だと思われる、「開ける」というキーワードが入っているのもポイント。

これはアニメの夕子と鈴木このみさん、どちらにも通じる言葉なのだと思います。

夕子の場合は、自分が抱える「闇」から抜け出すための扉を「開けて」ほしい。

鈴木このみさんの場合は、デビューというスタートラインに立ち、これからもっと「開いて」いってほしい。

そんな意味合いが込められているのではないかと感じました。

2番-サビ前まで

「CHOIR JAIL/鈴木このみ」ってどういう意味?アニメ『黄昏乙女×アムネジア』の歌詞を解釈の画像

招いてよ胸の乙女たち
此所は宵の迷宮「夜明けをどこで待ってるの」
震えてるだけじゃ変わらない
君を見つけたのは 運命の仕業

なぜに命は儚く消える
問いは問いを呼ぶゆえ 愛を抱いて果てよう

出典: CHOIR JAIL/作詞:畑亜貴 作曲:田代智一

2番になると、恋愛の要素が入ってきました。

アニメでは、幽霊である夕子は夜になっても眠りません。

夜の校舎で1人、様々なことに想いを巡らせているのでしょう。

きっとその内容は、自分の姿を見ることができ、話すこともできる主人公の少年のこと。

そして、「自分を認識してくれる」ということ以外に、特別な感情を抱いていることも感じている…。

2人の切なく、そして心温まる恋愛の様子が表現されている歌詞だと思います。

また、「なぜに命は~」以降の歌詞は、ストーリーの中で重要な意味を持つ「夕子の死の謎」とリンクしているようにも感じられる部分。

アニメを観ていない方は、観てから曲を聴くとより熱い感情が湧き上がってくるはずです。

2番サビからラストまで

秘密の先へ…
ゆれる悲しさは何を暴くの
秘密に触れて…
触れて確かな 現実を飲めばいいでしょう?
手を伸ばせ 伸ばせ 先へ…

眠れる森よ季節よ
咲き誇る花枯れて芽吹いて

私を開けて…
こんな苦しさで何も見えない
私よ燃えて…
燃えて彼方へ 情熱は罪じゃないでしょう?
火で闇を祓え CHOIR JAIL, LONELY JAIL

出典: CHOIR JAIL/作詞:畑亜貴 作曲:田代智一

2番のサビ前の歌詞とつながりを持たせ、より「夕子の死の謎」にフォーカスした歌詞となっているように感じます。

夕子は死んでしまったから幽霊なわけですが、生きていた時の記憶がなく、自分がなぜ死んでしまったのかも忘れてしまっています

物語冒頭では、自分の死の原因を突き止めようとしている夕子なのですが…。

ほら、幽霊って、目的を果たしてしまうと成仏して消えてしまうじゃないですか。

そして消えてしまったら、もう大好きな主人公の少年とは会えないわけです。

こういった葛藤が、「現実を飲めばいいでしょう?」という歌詞に表現されているのではないかと思います。

また「眠れる~」の部分は、時の流れを表しているのかな?と筆者は感じました。

幽霊として過ごしてきたとてつもなく長い時間、そしてそれを経て得た幸せな今。

切なさを増幅させるような歌詞です。

最後は1番サビの繰り返しですが、新しく「LONELY」という単語が出てきていますね。

「孤独」とか「心細い」「寂しい」という意味の英語です。

もう、筆者の完全なる妄想ですが「もう1人になるのは嫌…!」と叫んでいる夕子さんが思い浮かびます。

最後にまた想像を膨らませる単語を持ってくる構成が素晴らしいですよね!