主人公は、自らの恋心に戸惑っています。

恋に溺れていく自分に歯止めがかかりません。

自分の感情がコントロールできずに、どんどん盛り上がっていきます。

冷静に女の愛を確かめようとしていたのに、予想外の展開です。

突然のキスは、彼の心と体が溶かしてしまうほど強烈な出来事でした。

不安な時もひたすら女を信じる気持ち

掴みどころのない女の本心

真っ赤なLipのグラデーション 魅惑的招待    
全く解読不能なんだ ヤバイ君の正体
電光石火でハマっちゃって 逃れられない
君をもう 離さない
so I'm going to crazy crazy!         
溶けてく 夢の中
全て君の思い通り

出典: 真っ赤なLip/作詞:上原大史 作曲:大島こうすけ

主人公は、真っ赤な女の唇を思い出すだけで夜も眠れません。

日中も女のことばかり考えて仕事中もぼんやりしています。

女は連絡先を教えてくれませんでした。

思いもよらない場所で突然彼の前に現れ、魅惑的な姿を見せます。

しっかりと自分の手の中に抱きたいのに、いつも手が届く寸前でくるりと背中を向けるのです。

女が何を考えているのか全く見当もつきません。

毎日会いたいのに、こちらから連絡を取ることもできない。

女と会えない時間が、彼の恋心を燃え上がらせます。

女の術中にはまってもう逃げられません。

会えない時間に繰り返される夢の情景

Fake Love Fake Love これもdoubt      
自然過ぎたこのtrap             
見つめ合って 指重ねて
迂闊 秒で Lose control            

出典: 真っ赤なLip/作詞:上原大史 作曲:大島こうすけ

夢中になっているだけに、会えない時間が続くと、女の愛に疑心暗鬼になります。

不安が首をもたげるのです。

あまりにも出来過ぎだった二人の出会い。

主人公は、初めて会った時の女の姿に思いを馳せます。

あの夜、女は突然彼の前に現れました。

繁華街の場末にあるクラブのカウンター。

最初は離れた席で静かにカクテルを飲んでいたのです。

カクテルグラスに付いた女の赤い口紅のあの跡が、彼には艶めかしく映りました。

自然な仕草で席を立って、彼の横に座る女。

女は彼に話しかけながら、彼の手に自分の指を絡ませました。

「静かな夜ね。おひとり?」

彼が女の方に顔を向けると自然に見つめ合う形になり、真っ赤な唇が目に入ります。

女はゆっくり顔を近づけ、いきなりの口づけ。

彼は一瞬で恋に堕ちたのです。

夢でもいい本能のままに愛を貪り欲望を満たす

夢や幻も愛してしまう歪んだ気持ち

無垢な瞳 まやかし
歪んだ愛が止まらない
no way 油断の隙間に
your way 見せる夢は

出典: 真っ赤なLip/作詞:上原大史 作曲:大島こうすけ

主人公は、女の瞳を見て実は純粋で無垢な女だと思い込みました。

女の常套手段なのでしょうか。

それは女の偽りの姿。

瞳でうそをつくことなど朝飯前です。

すぐに女の本性に気がつきますが、時すでに遅し。

一瞬でも心を許した隙間に、女の情念が入り込みます。

彼は、もう引き下がれません。女の虜になってしまいました。

本能のままに愛を求める

焼ける胸に 熱くほとばしる
君の事以外何も考えらんない

出典: 真っ赤なLip/作詞:上原大史 作曲:大島こうすけ

愛は容赦なく、主人公の心を食い尽くします。

それが偽りの愛でも、本気の恋でも彼にとってはどうでもよくなりました。

理屈ではなく、本能のままに彼女を求めていたのです。

彼の人生の中でも最高の時間が過ぎていきます。

何がここまで彼を夢中にさせたのでしょう。

ここまで狂おしいほどの熱情は過去に経験していません。

女に会うまで、彼はひたすら愛されることを求めていました。

愛の形に拘らずに相手に愛を求めたのです。

裏を返せば、彼は本当の愛を知らなかったのかもしれません。

その愛が今手に入ったのです。

彼の中には本能のままに愛を貪ることしか考えられません。

騙されてもいい全てをこの手にしたい

真っ赤なLipでバレバレ でも騙されたい
ちょっぴりあざとい仕草も 全部抱きしめたい
一切合切愛しくて 絶対的運命
君をもう 離さない
so I'm going to crazy crazy!
溶けてく 夢の中
全て君の思い通り

出典: 真っ赤なLip/作詞:上原大史 作曲:大島こうすけ