ラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」から生まれた一曲

BLUE ENCOUNT【あなたへ】MV解説!ラジオパーソナリティに擬えた映像に込められた想いとは?の画像

BLUE ENCOUNTの「あなたへ」は、優しく語りかけるようなミディアム・ナンバーです。

この曲が生まれたのはラジオ「SCHOOL OF LOCK!」の番組内から。

キズナプロジェクト」と題されたそれは、春を前に大切な人との絆を見直してみようという企画でした。

そこに寄せられたリスナーからのメッセージを元に田邊駿一が紡ぎ出した一曲。

「SCHOOL OF LOCK! キズナ感謝祭 supported by 親子のワイモバ学割」にて初公開されました。

5月13日には同曲の配信リリースが決定。

同時にYouTubeにて期間限定で武道館でのワンマン公演「LIVER」が公開されています。

MVではリリースまでの経緯を踏まえたようにラジオブースで歌うBLUE ENCOUNTの姿が描かれています。

ラジオから生まれ、ラジオに託されたこの一曲。

ラジオパーソナリティに擬えた映像には人と人との「キズナ」への温かい思いが込められていました。

ラジオの周波数に乗せる想い

MVはラジオの収録ブースに集まるBLUE ENCOUNTの4人を映していきます。

この収録ブースは「SCHOOL OF LOCK!」を収録しているTOKYO FMのラジオブース。

上に表示されている時間は23:14

「SCHOOL OF LOCK!」の放送時間は22時から24時までの2時間。

その中で番組の一部分を様々なアーティストが受け持つ形となっています。

まさに彼らの担当した「ブルエンLOCKS!」の収録風景を思わせるカットといえるでしょう。

ラジオの放送が始まったときのような、緊張とわくわくした気持ちを感じさせます。

マイクに向かい、言葉の代わりに歌を乗せる田邊。

手元にある書類はリスナーからのメッセージを印刷したものでしょうか。

多くのリスナーからの想いを代わりに歌い上げるように、「あなたへ」という一曲が始まります。

青春を過ごした日々へ

制服で笑って泣いた日々

歌に乗せて場面は切り替わり、学校に通う制服姿の生徒たちの姿が映し出されます。

学校に通い、友達や仲間と集まって笑って泣いて過ごす日々。

楽しいことも嫌なこともある中で時間を過ごしていきます。

「SCHOOL OF LOCK!」は、番組名からも伝わる通り中高生のリスナーが多い番組です。

そんな彼らが今まさに過ごしているリアルな日々。

それは彼らにとっては身近で、既に過ぎてしまった人々には懐かしい。

そんな眩しい日々として映し出されていきます。

お弁当に込められた母の想い

そんな生徒達のカットから移り変わり、場面は家のキッチンに移ります。

卵焼きを焼く手元。

忙しい毎日の中、お弁当を作る母親の姿が映し出されます。

娘のお弁当を包んで仕事に出かける母親。

一方、起きてきた娘は声をかけられてもそっけない様子です。

リュックに入れたお弁当。

いくつかのカットを挟んで、それをお昼に食べている姿が映ります。

親子というのは不思議な関係です。

そっけないときも腹が立つときもある相手なのに、誰よりもその相手のことを考えている。

同じ家に暮らして毎日ご飯を食べ、元気で幸せでいるか気を配る。

一つの言葉では言い表せない、まさに「キズナ」がそこに描かれています。

リスナーからのメッセージ

最高の友達へ

間奏からの後半には、MVに重ねてリスナーからのメッセージが文字で映し出されます。

このメッセージは「キズナプロジェクト」で実際にリスナーから寄せられたもの。

長野県のラジオネーム「最強ラビッツ」さんが寄せてくれたのは、友達と公園で写真を撮った日のこと。

「先生が来た!」と叫ぶ男子と一緒に、笑いながら寄り道禁止の放課後を走り抜けた思い出です。

友達と分け合ったほんの少しの校則違反。

笑い声が聞こえてくるような楽しい時間がそこに詰め込まれています。

共に過ごしたクラスメイトへ

福島県のラジオネーム「夕空は続く」さんは、クラスメイトへの感謝を綴ります。

「夕空は続く」さんは体が少し弱かったこと。

けれどクラスメイトに助けられて楽しい学校生活を送ることができた。

そんなクラスメイトへの感謝と優しさが、メッセージの中に込められています。