Maroon 5のシングル曲
アメリカのバンド、Maroon 5の「One More Night」という楽曲を紹介します。
この曲はアルバム「Overexposed(オーヴァーエクスポーズド)」からシングルカットされました。
Maroon 5は21世紀になったころから勢力的に活動しています。
日本でも「Sunday Morning(サンデイ・モーニング)」がCMソングに起用されヒットし、人気になりました。
そんな彼らが2012年にリリースしたこの曲はちょっとイメージが違うと感じる人もいるかもしれません。
レゲエをベースにしたエッジの効いた曲
レゲエの要素を取り入れた曲についてアダム・レヴィーンは「単に明るいポップ・ソングではなくて、ちょっとダークでエッジが効いているところが気に入っている」と述べている。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ワン・モア・ナイト
一度聞いてみると分かりますが、レゲエのリズムがベースになっています。
リードボーカルのAdam Levine(アダム・レヴィーン)も、少しダークな感じが気に入っているようです。
もちろんMaroon 5はいろんなタイプの楽曲を製作しているので、この曲がすごく異質だということではないでしょう。
しかし、この曲をシングルにしたのは、Maroon 5のポップなイメージを変えたかったからかもしれません。
歌詞の内容もダーク
「One More Night」は直訳すると、「あともう一つの夜」ということになるでしょうか。
歌詞を見ていくと、主人公と恋人とのドロドロした関係が見えてきます。
またさらに主人公の未練がましさが歌詞ににじみ出ています。
それでは早速この曲の歌詞について分析していきたいと思います。
歌詞については直訳をベースに解釈していきます。
訳については筆者独自の解釈ですので、一般的な解釈とずれる部分があるかもしれませんがご容赦ください。
歌いだしからハード
You and I go hard
At each other like we going to war
出典: One More Night/作詞:Adam Levine,Shellback,Max Martin,Savan Kotecha 作曲:Adam Levine,Shellback,Max Martin,Savan Kotecha
この曲は歌いだしからのパートの内容がかなりハードです。
まずここは「あなたと私は戦争に向かうようにお互い硬直している。」という意味です。
'hard'はお互いの言葉を受け入れず、それぞれが自分の考えに頑なになっている様子を表しているのでしょう。
それがもう「戦争」になる寸前の状態にまでなっているのです。
この冷え切った感じの関係から始まります。
気持ちは行動にも表れる
You and I go rough
We keep throwing things and slamming the doors
出典: One More Night/作詞:Adam Levine,Shellback,Max Martin,Savan Kotecha 作曲:Adam Levine,Shellback,Max Martin,Savan Kotecha
次の部分はかなり直接的です。
まず「あなたと私は荒々しくなっている。」と言っています。
そして「私たちはモノを投げたり、ドアを勢いよく閉めたりし続けている。」と続きます。
'rough'はお互いに行動が乱暴になってきていることを表しています。
暴力というところにまでは発展していないかもしれません。
しかしイライラしてモノに当たって投げつけることもあるのでしょう。
'slam'は勢いよくバンッとドアを閉める様子です。
こちらもイライラしている時には、よくやってしまいます。
関係は機能不全
You and I get sore
And dysfunctional we stuck keeping score
出典: One More Night/作詞:Adam Levine,Shellback,Max Martin,Savan Kotecha 作曲:Adam Levine,Shellback,Max Martin,Savan Kotecha
最初は「あなたと私は感情を害していて機能不全だ。」という意味です。
そして「私たちはそのままの状態が続いている。」と続きます。
'dysfunctional’はお互いの行動の歯車がうまくかみ合わない感じを表現しているのでしょう。
また'keeping score'は得点が維持されているということです。
この場面では膠着(こうちゃく)状態であるという意味だと思います。
ここで2人の関係はうまくいかなくなっていて、解決の糸口も見えない状態だと分かります。