オオサカもうかりまっかボチボチでんな
ミナミで茶でもしばいてからどついてやりまっか
他のどこぞのディビジョンを万が一
応援しとったら突っ込んだる漫才師がワイや

出典: Tragic Transistor/作詞:HIDADDy 作曲:ALI-KICK

各地のディビィジョン同士で激しいラップバトルが繰り広げられているのがヒプノシスマイクの世界です。

作中では関東近郊のグループが多く登場しますが、西も負けてはいません。

穏やかな気質の簓ですが、胸の奥にある負けたくないという思いは誰にも負けないくらい強いのです。

とはいえそこは漫才師を生業にしている簓のこと。

自身の特技である突っ込みを歌詞に取り入れて思わず「クスッ」となるような歌詞に仕上がってあります。

熱い思いをそうとは感じさせず聴く者に伝えるのは、まさにキャラクターソングならではといえるでしょう。

簓になら突っ込まれてみるのもとても楽しそうですね。

戦いを遊び尽くす思い

ヒプノシスマイク【Tragic Transistor】歌詞を解釈!どう生き方を変えていくのかを深読みの画像

明るさの中のシビアさ

ヒプノシスマイク【Tragic Transistor】歌詞を解釈!どう生き方を変えていくのかを深読みの画像

ほんまにガタガタうるさいなんじゃガキ
食えたもんじゃないもんじゃ焼何て
勝利は強者のところに
エコノミーよりファーストクラスのお好み
表現方法はポジなバイブスで

出典: Tragic Transistor/作詞:HIDADDy 作曲:ALI-KICK

この部分では強いものが勝つのではなく、勝った者が強いというシビアなことが歌われていました。

下のクラスより上のクラスのほうがいい、ランクはもっと上へという気持ちです。

そのために簓はポジティブに進もうとしていることが歌われていました。

「バイブス」はノリや気合といった意味で、ポジティブなノリはどついたれ本舗の持ち味です。

明るいノリの彼らも、気持ちは他のチームに引けを取らない向上心の塊なのでしょう。

厳しいバトルに自分たちのスタイルで挑もうとする強い決意も感じられる部分です。

オオサカの名物はたこ焼き。

もんじゃ焼きに対抗意識を燃やしている部分もディビジョンの個性を感じられます。

退屈を遊び尽くす

合法的original type again
相当マジやばい
人とちゃうくても恥じゃないZ
ほんまに刺激満載で神秘的
わいら見せるこの新喜劇
退屈を歌い尽くすNEW TYPE
これがRHYMEするLIFE

出典: Tragic Transistor/作詞:HIDADDy 作曲:ALI-KICK

この部分では自分たちのスタイルを新喜劇と表する簓の心境が歌われています。

他のグループと比較すると異色の印象を与えるどついたれ本舗の曲。

しかしそれが強い存在感を放っており、彼らの自信になっていることが窺えます。

ここで歌われている「退屈」とは、何気ない日常のことでしょうか。

しかし、そんな日々ですら遊び尽くしてやろうという気持ちが感じられます。

挑戦と遊び心

ヒプノシスマイク【Tragic Transistor】歌詞を解釈!どう生き方を変えていくのかを深読みの画像

挑戦状を叩きつける

えーとBuster Bros!!!やと思ったらバスタブです
それお風呂
MAD TRIGGER CREWやと思ったら
まっ鳥が来る~ って チュンチュンチュンってなんでや
Fling Posseやと思ってたらプリンすぐほってー
なんでほっとんねん!
麻天狼シンジュクと思ったら 負けてもう死んでる~って
いい加減にしろ 止めさしてもらいます

出典: Tragic Transistor/作詞:HIDADDy 作曲:ALI-KICK

曲の最後の部分は他のグループへの挑戦状となっていました。

関東近郊の4つのグループへ洒落も交えて挑発する強い対抗意識が窺えます。

ヒプノシスマイクに登場するグループで、西の方面のグループはどついたれ本舗だけ。

そのため東のグループへの強い対抗心がにじみ出ているようです。

一方で現実的な視点から見ても、どついたれ本舗は他のグループより後から登場したグループでした。

物語において、後から登場するキャラクターというのは常に大きな話題になります。

先に登場したグループのキャラクターはファンの間ではすでによく知られた存在でしょう。

それと張り合うためには、かなりの存在感が必要とされます。

この歌詞からは、先のグループに絶対に負けないと宣言する強い意思が集約されていました。

遊び心を忘れずに