楽曲について

未来へと背中を押すプロジェクト

KANA-BOON【マーブル】歌詞の意味を考察!思いが入り混じるのはなぜ?君への思いやりの真意とはの画像

2020年3月4日に公開されたKANA-BOON楽曲『マーブル』。

そしてリクルートのプロジェクト「Follow Your Heart & Music Presented by RECRUIT」の参加楽曲でもあります。

彼ら以外にも様々なアーティストが、今前に進もうとしている若者への想いを各々に綴っています。

YouTubeに公開されているMVには、ロックバンド2から古舘佑太郎さんと元乃木坂46の伊藤万理華さんが参加。

過去と現在の状況との対比、未来へ歩き出す姿など様々な感情が混じり合った歌詞が魅力的です。

その中でハッキリと感じられる新体制になったKANA-BOONの想いにも注目してみてください。

タイトルについて

この楽曲のタイトルになっている「マーブル」について見ていきます。

意味としては大理石のことであり、ラテン語で表現されている「輝く石」が由来になっています。

パワーストーン的な意味には、過去の後悔や不安・トラウマなどの煩悩からの脱却。

そして柄の視点では、「マーブル模様」という言葉が存在します。

これは、様々な色を重ねられた流形状のプリント柄のことを指しています。

これらの複数の意味合いを加味した上で今回の解釈は以下の2つにまとめました。

  • 過去から未来へと歩みを進めて、大理石のように輝く存在へと変わっていく意思。
  • マーブル模様のように喜怒哀楽の様々な想いが重なっている自分についての想い。

どちらにせよ、成長していく自分に焦点を当てて未来への展望を謳い上げています。

続けて歌詞を追っていきましょう。

新しい未来へと挑む

見慣れない街

住み慣れた街を出るような
着慣れない服で歩くような
寂しさと胸の高鳴りがマーブル模様
交じっている

出典: マーブル/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪

冒頭の歌詞2行で表されているのは、新しい土地での生活についてです。

そこには望郷の念と目の前の新鮮な景色への期待感が内包しています。

そしてどちらにも傾かず、両者は心の中で煩わしいほどに渦巻いている。

時が経つごとに前者の情は薄く、後者の想いは濃くなっていきます。

春だけに感じる説明のつかない少し憂いたこの感情。

これはまさに何かを成し遂げる成長のサインでもあるのです。

巡る過去の思い出たち

正しさだけを選べたら
後悔のない人生でしょう
君が透明になった夜は
月が欠けていたな

思い出 走馬灯のように駆け巡る
時計の針が壊れたように回る

出典: マーブル/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪

ここは抽象的な歌詞で過去への心情が描かれています。

」という言葉が表しているのは共通して「喪失感」などのネガティブ感情

そして、その後の3行目の歌詞も加味して解釈していきます。

謳われているのは、君が居なくなった夜への悲哀感

君が居なくなったことの詳細は不明ですが、そこで注目すべきはこれまでの歌詞です。

そうすれば、一緒に過ごしてきた君が故郷を出ていったと捉えることが出来ます。

故郷での仲間とのたわいもないふれあいや喜怒哀楽の喜と楽だけでは済まされなかった過去。

まるでタガが外れたような勢いで頭の中に記憶の端々が溢れかえるのです。

憂う春

ねぇ 春になったら
哀しさなど 桜の花びらに乗せて
もう 戻らないけど 戻れないけど
また 笑っていてほしいんだ

出典: マーブル/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪

季節の美しい情景と、そこに相反するどこか切ない感情が乗せられた歌詞です。

歌詞の2行目に描かれているのは、春風に乗せた真っ直ぐな願望。

桜が風に舞って遠くに飛んでいく様子はまさに未来を想起させられます。

そして、その後の歌詞で謳われているのは「意志」と「不可能」。

これらは互いに相互的に関係しているのではないかと解釈します。

  • 故郷に戻れないからこそ新しい世界に挑み続けるという「意志」
  • 胸を張れる日まで故郷に戻りたくないから戻れないと言い張る「不可能」

一方が存在するからこそもう一方の意味も見えてくるのです。

各々で目指す道は違えど、あの日の笑顔のままで今日を生きていて欲しい。

心では繋がっている」という言葉を当てはめるならば、まさにこの歌詞です。