ももクロのメジャーデビューシングル
知られざる下積み時代
「行くぜっ!怪盗少女」はももいろクローバー(当時はまだ「Z」がついていませんでした)の通算3枚目のシングルとして発表されました。これがももクロにとってのメジャーデビューシングルになります。
ももクロは、ライブではアリーナやスタジアムを満員にするほどの人気を誇り、バラエティでも存在感を見せているトップアイドルです。
今では信じられないかもしれませんが、「行くぜっ!怪盗少女」を発表した頃のももクロはまだ世間での人気や認知度も今とは比べ物にならないものでした。
インディー時代は週末になると全国を回り、ヤマダ電機などの店頭でパフォーマンスを行っていました。
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今では伝説になっていますが、ワゴン車で寝泊まりするなど当時のももクロはきつい下積み時代を過ごしていたのです。
ようやくメジャーデビューを果たし、生まれたのがこの「行くぜっ!怪盗少女」なのです。
全力パフォーマンスが人気を呼ぶ
ももクロの魅力は何と言ってもライブです。下積み時代から、そのパフォーマンスは話題を呼び、徐々にネットを中心に広がっていきました。
アイドルのライブではMCも大きな魅力のひとつです。各メンバーそれぞれ自己紹介があり、ファンとのコールで盛り上げるのが定例になっています。
ももクロにも一人一人のメンバーに定番の自己紹介パフォーマンスがあります。
しかし当時のももクロのライブでは、例えば30分くらいの持ち時間の時には最後に自己紹介をするパターンも多かったようです。それまでは、ぶっ続けで曲を歌い踊り続けるのです。
汗だくになり、髪を振り乱し、息を切らしながら歌い踊り続ける彼女らの姿に心打たれるファンは多かったと思います。
当時はライブの模様をネットで中継することもありましたが、そうした映像を見て徐々にももクロの認知度は上がって行ったのです。
その決定打になったのが「行くぜっ!怪盗少女」だったのです。
ももクロのテーマソング?歌詞を徹底解説!
「週末ヒロイン」とは?
ももクロがデビューした当時、すでにAKB48が「会いに行けるアイドル」として人気を確立していました。ももクロはそれに対し「今会えるアイドル」として活動していました。
当時メンバーは全員中学高校に通う学生だったので、平日は学校に通い、週末にアイドルとしての活動を行っていました。
なので、ももクロの自己紹介は今でも「私たち今会えるアイドル、週末ヒロイン・ももいろクローバーZ」なのです。
メジャーデビューシングルということもあり、「行くぜっ!怪盗少女」の歌詞はももクロのテーマソングとも言える内容になっています。
それでは歌詞について詳しく見ていきましょう。
まず、イントロからメンバー全員の名前が出てきます。当時は6人だったももクロ。「レニ カナコ アカリ シオリ アヤカ モモカ」と全員の名前が紹介されます。
Yes! Yes! We're the ももいろクローバー
レニ カナコ アカリ シオリ アヤカ モモカ
Go! Now! 君のハート めがけて Sing a Song!
出典: 行くぜっ!怪盗少女/作詞:前山田健一 作曲:前山田健一
続いての歌詞も、全員が学校に通っていたこともあり、「チャイムが鳴ったら急いで集合」「制服脱ぎ捨て華麗に変身」など、「週末ヒロイン」ならではのフレーズが散りばめられています。
サビでは、彼女らにとっての理想のアイドル、こうなりたいという目標が歌われています。
笑顔と歌声で 世界を照らし出せ
行くぜっ!! Let's Go!!!
ももいろのハートを 狙い撃ち☆
出典: 行くぜっ!怪盗少女/作詞:前山田健一 作曲:前山田健一
ももクロのテーマソング?
この曲が発表された当時の彼女らはまだ「笑顔と歌声で世界を照らし出せ」ていなかったかもしれません。
でも、だからこそ今現在ここまで大きくなったももクロがこの曲を歌うことで生まれる感動が確かにあるのです。
ももクロがアイドルとして実現したかった理想が「行くぜっ!怪盗少女」にはあり、それを実現したのが今のももクロなのです。
まさに、ももクロのテーマソングと言うにふさわしい、彼女らの代表曲だと思います。
まるでプロレス技?ダンスに注目
「行くぜっ!怪盗少女」の歌詞にはこんな一節があります。
土日はよろしくね!
週末ヒロインですっ
いっちょ ソバット
あなたのそのハート いただきますっっっ!!!
出典: 行くぜっ!怪盗少女/作詞:前山田健一 作曲:前山田健一